安倍首相が日テレでも意味不明たとえ話、しかもチルドレンには口封じ…“生肉総理”は国民に説明するつもりがあるのか

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 それにしても、安倍首相のメディアや言論に対する考え方とは、一体何なのだろう。「国民にていねいに説明する」などと言いながら、議員には徹底して口をつぐませる。そして自身が説明の場として登場するのは、自分の応援団であるネトサポ(自民党ネットサポーターズクラブ)が集結するニコニコ生放送に、トップとべったりのフジテレビや日本テレビ……。

 繰り返すが、首相や国会議員がメディアの取材を受けることは、国民の知る権利に答えるためで、これは義務である。総理大臣は当然、特定のメディアにだけ出演するというような不公平は許されない。そもそも安倍氏が首相になる以前は、総理大臣がテレビ番組に単独出演することはほとんどなかった。それを安倍首相は第一次安倍政権発足間もなくから単独出演を決め、第二次政権でも『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングにまで登場したのだ。

 そう。安倍首相の意識は、芸能人や企業の宣伝部と同じ。自分のPRのことしか考えておらず、メディアはそのための道具。それゆえ、自分の出たいタイミングで自分の出たい番組にしか出演しないし、そこで批判をされれば圧力をかける。この人の頭の中にはそもそも、民主主義、言論の自由という単語が存在しないのである。ところが、そんな人物にメディアの側が尻尾を振り、PRの機会を与えてしまうのだから、呆れてモノも言えない。

 でも、この出来レースに国民は気付いている。先日、国会前で安保法制に反対の声をあげる人だかりのなかで、こんなプラカードが掲げられていた。

「総理とメディアトップが会食する国なんてある?」
(水井多賀子)

最終更新:2015.07.22 07:01

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