「稀勢の里に『カエルの楽園』が力を与えた」百田尚樹の自慢は本当か? 新横綱はネトウヨの広告塔に

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
kisenosato_170126_top.jpg
日本相撲協会HPより


 大相撲初場所で初優勝を飾った大関稀勢の里の横綱昇進が正式に決定した。若乃花以来19年ぶりの日本出身力士として、相撲ファンはもちろん、マスコミも沸きに沸いている。

 ところが、その稀勢の里にちょっと気になるニュースが飛び込んできた。きっかけは24日付の共同通信が、稀勢の里の2014年初場所当時のエピソードを報じたことだった。

 共同電によれば、2014年初場所14日目、7勝7敗となり失意のなかにあった稀勢の里は、初の休場を決意。心が折れかけていたが、その後、〈発想を広げるために池井戸潤や百田尚樹ら人気作家の小説を読み、合気道を習ってへその下に力を入れて下半身を強化。食事では揚げ物を避け、体幹を鍛えた。15年からは安定感が徐々に戻り、昨年は初の年間最多勝。低迷を打破した〉という。

 この共同電を複数の新聞社が記事にすると、ツイッターですぐに反応したのが記事に名前のあった百田尚樹センセイだった。

〈今日の「京都新聞」などに、「稀勢の里が、心が折れそうになったとき、百田さんの本を読んで頑張った」と言っていたという記事が載っていたらしい。
私の本が稀勢の里に力を込めて与えたと思うと、めちゃくちゃ嬉しい!〉
〈ネット検索したら、稀勢の里は去年の九州場所では『カエルの楽園』を読んでいたようですね。意外です(^^;
今回、心が折れそうになったときに読んでいたのも『カエルの楽園』なのかな。〉
〈稀勢の里に本を送りたい!!(^^)〉

 ようするに、百田センセイ自ら、稀勢の里が『カエルの楽園』を読んでいたことを明かし、心が折れかけていた稀勢の里に力を与えたのは『カエルの楽園』かもしれない、と自慢げにツイートしたのだ。

 これを受けて、百田信者のネトウヨのみなさんは大喜び。〈稀勢の里関が百田先生のカエルの楽園を読んで自らを鼓舞していたとは!!!〉〈稀勢の里は以前、精神面が弱い力士でした。カエルの楽園が逆に弱い自分を奮起したのだ〉〈まさに「日本男児此処に在り!」、稀勢の里関、応援してますよ〉〈「横綱稀勢の里も読んだ『カエルの楽園』」で再売り込みしましょう!〉と、その界隈では完全に『カエルの楽園』が稀勢の里を横綱に押し上げたことになってしまった。

 しかし、これ、本当なのだろうか。本当だったら、稀勢の里って相当にヤバい人なのでは……。断っておくが、当サイトは“百田憎し”でこんなことを言っているわけではない。相撲界の体質を考えれば、横綱になった力士がたまたま百田尚樹ファンだったとしても別に驚きはないし、純朴な人なら『永遠の0』や『海賊とよばれた男』を読み、その語り口に騙されて奮い立った、なんてことも十分あると思う。しかし、百田センセイがもちだしたのは、あの『カエルの楽園』なのだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

「稀勢の里に『カエルの楽園』が力を与えた」百田尚樹の自慢は本当か? 新横綱はネトウヨの広告塔にのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。宮島みつや百田尚樹の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 自民党がテレビを恫喝しネトウヨ煽動!
2 安倍首相が日報問題でも口封じ人事!
3 長谷川豊の自己責任論こそ維新の正体!
4 安倍が拉致被害者に「北朝鮮に戻れ」と
5 山本太郎、改憲翼賛体制とどう闘う?
6 ノーべル賞ICAN の足を引っ張る安倍
7 加計関係者を判事に!安倍の司法私物化
8 小学8年生の安倍伝記漫画が反日と炎上
9 マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
10 櫻井翔『先に生まれた〜』は維新礼賛?
11 昭恵氏に新たな口利き疑惑 オカルトの影も
12 安倍「妻は籠池さんに騙された」と言い逃れ
13 総選挙直後に加計獣医学部を認可の情報
14 葵つかさが「松潤とは終わった」と
15 大手メディア衆院選情勢調査の結果は
16 安倍、森友加計問題の説明する気なし
17 自民党がネトサポに他党叩きを指南
18 民主解党論の裏にジャパンハンドラー
19 田崎史郎のトンデモ安倍擁護に玉川徹が
20 高江ヘリ事故に安倍首相「功績」アピール
1山本太郎、改憲翼賛体制とどう闘う?
2安倍、森友加計問題の説明する気なし
3マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
4原発ゼロは嘘!小池百合子が再稼働容認
5安倍「妻は籠池さんに騙された」と言い逃れ
6高江ヘリ事故に安倍首相「功績」アピール
7田崎史郎のトンデモ安倍擁護に玉川徹が
8見苦しい!安倍首相が無告知ゲリラ街宣
9安倍首相が街頭演説からトンズラ
10 自民党がネトサポに他党叩きを指南
11山本太郎「リベラルをひとりも減らすな」
12原発事故の主犯は安倍、裁判所の判断も
13加計関係者を判事に!安倍の司法私物化
14小学8年生の安倍伝記漫画が反日と炎上
15希望の党候補に性的関係強要の過去!
16自民党の政権公約の詐欺っぷりがひどい
17ノーべル賞ICAN の足を引っ張る安倍
18安倍首相が日報問題でも口封じ人事!
19希望の党が候補者に党への上納金500万円
20昭恵氏に新たな口利き疑惑 オカルトの影も

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

連載一覧へ!

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」