>  >  > あの『5時に夢中!』がタブーに屈服

『5時に夢中!』プロデューサーが「タブーと戦わない」発言! 過激がウリの番組が大手芸能プロの言いなりになっていく過程とは

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大川貴史『視聴率ゼロ! 弱小テレビ局の帯番組『5時に夢中!』の過激で自由な挑戦』(新潮社)

 キー局には絶対に制作不可能なタブーなき番組づくりで人気を集めてきたワイドショー『5時に夢中!』(TOKYO MX)。マツコ・デラックスやミッツ・マングローブといったタレントを発掘した番組としても知られている。

 小さなローカルテレビ局制作の同番組がブレイクした当初から人気を集めていたのは、岩井志麻子をはじめとしたコメンテーターによる夕方の番組とは思えない生々しいコメント(主に下ネタ)。しかし、『5時に夢中!』の魅力はそれだけではない。『5時に夢中!』は現在のキー局では発言を許されないであろう、政権に対するブラックジョークも許される数少ない番組でもある。

 当サイトでもマツコ・デラックスが、リオ五輪閉会式の「安倍マリオ」に対して「突き抜けてない」「ヒゲもないし中途半端」と吐き捨てた件や、都知事選で小池百合子が選ばれた翌日に同じくマツコが「小池都知事をこの番組のゲストに呼ぶなら自分の出ていない曜日にしてほしい」と「共演NG」を叩きつけた放送を取り上げてきた。

 そんな『5時に夢中!』を2005年4月に立ち上げた番組プロデューサーである大川貴史氏が、これまでの同番組の歩みを振り返った著書『視聴率ゼロ! 弱小テレビ局の帯番組『5時に夢中!』の過激で自由な挑戦』(新潮社)を出版した。

 1時間の放送につきたった40万円しか会社から予算がつかず、芸能プロダクションとのコネもない。キー局と比較すると圧倒的不利な体制のなか、だからこそ他局のワイドショーが扱わないような三面記事的なネタを扱ったり、よその番組が起用しないような異色のコメンテーターを揃えるという、ある種ゲリラ的な手法で戦ってきた歴史が本書のなかでは語られている。

 そうした番組づくりのなかで大川氏が大事にしていると語っているのが、圧倒的なコメント力を誇る個性豊かなレギュラーコメンテーター陣だ。番組を始めた当初は、TOKYO MXという局自体に芸能プロダクションとのパイプがほとんどなく、しかも満足なギャラを払う予算もないためブッキングには苦労し、コメンテーター各々の好意に頼るようなかたちで番組制作が進められていたという。だからこそ芽生えた思いを大川氏は前掲書のなかでこう綴っている。

〈レギュラーコメンテーターやMC、ゲスト出演者に対して、常に「出ていただいてありがとうございます」という気持ちを持っています。他人から卑屈に見えるくらい、その気持ちは強いです。なぜなら、僕が番組を持ち始めた頃は、本当に、もうビックリするくらい、誰にも相手にされませんでしたから……〉
〈『5時に夢中!』は、出演者の魅力に寄りかかった“演者頼み”の番組。だからこそ、スタッフには「出ていただいている」という気持ちを忘れず、出演者の魅力を引き出す努力をする「義務」があるのです〉

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