『5時に夢中!』プロデューサーが「タブーと戦わない」発言! 過激がウリの番組が大手芸能プロの言いなりになっていく過程とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
zerozero_161111_top.jpg
大川貴史『視聴率ゼロ! 弱小テレビ局の帯番組『5時に夢中!』の過激で自由な挑戦』(新潮社)

 キー局には絶対に制作不可能なタブーなき番組づくりで人気を集めてきたワイドショー『5時に夢中!』(TOKYO MX)。マツコ・デラックスやミッツ・マングローブといったタレントを発掘した番組としても知られている。

 小さなローカルテレビ局制作の同番組がブレイクした当初から人気を集めていたのは、岩井志麻子をはじめとしたコメンテーターによる夕方の番組とは思えない生々しいコメント(主に下ネタ)。しかし、『5時に夢中!』の魅力はそれだけではない。『5時に夢中!』は現在のキー局では発言を許されないであろう、政権に対するブラックジョークも許される数少ない番組でもある。

 当サイトでもマツコ・デラックスが、リオ五輪閉会式の「安倍マリオ」に対して「突き抜けてない」「ヒゲもないし中途半端」と吐き捨てた件や、都知事選で小池百合子が選ばれた翌日に同じくマツコが「小池都知事をこの番組のゲストに呼ぶなら自分の出ていない曜日にしてほしい」と「共演NG」を叩きつけた放送を取り上げてきた。

 そんな『5時に夢中!』を2005年4月に立ち上げた番組プロデューサーである大川貴史氏が、これまでの同番組の歩みを振り返った著書『視聴率ゼロ! 弱小テレビ局の帯番組『5時に夢中!』の過激で自由な挑戦』(新潮社)を出版した。

 1時間の放送につきたった40万円しか会社から予算がつかず、芸能プロダクションとのコネもない。キー局と比較すると圧倒的不利な体制のなか、だからこそ他局のワイドショーが扱わないような三面記事的なネタを扱ったり、よその番組が起用しないような異色のコメンテーターを揃えるという、ある種ゲリラ的な手法で戦ってきた歴史が本書のなかでは語られている。

 そうした番組づくりのなかで大川氏が大事にしていると語っているのが、圧倒的なコメント力を誇る個性豊かなレギュラーコメンテーター陣だ。番組を始めた当初は、TOKYO MXという局自体に芸能プロダクションとのパイプがほとんどなく、しかも満足なギャラを払う予算もないためブッキングには苦労し、コメンテーター各々の好意に頼るようなかたちで番組制作が進められていたという。だからこそ芽生えた思いを大川氏は前掲書のなかでこう綴っている。

〈レギュラーコメンテーターやMC、ゲスト出演者に対して、常に「出ていただいてありがとうございます」という気持ちを持っています。他人から卑屈に見えるくらい、その気持ちは強いです。なぜなら、僕が番組を持ち始めた頃は、本当に、もうビックリするくらい、誰にも相手にされませんでしたから……〉
〈『5時に夢中!』は、出演者の魅力に寄りかかった“演者頼み”の番組。だからこそ、スタッフには「出ていただいている」という気持ちを忘れず、出演者の魅力を引き出す努力をする「義務」があるのです〉

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

視聴率ゼロ! 弱小テレビ局の帯番組『5時に夢中!』の過激で自由な

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 文春の前次官証言で官邸vsマスコミ攻防
2 官邸の前川証言潰し圧力に負けるな!
3 NEWS手越と金塊事件容疑者が…
4 官邸が文科省前次官の実名証言ツブし
5 空中分解KAT-TUNの暴露本が出版
6 加計に利権独占させた安倍政権の手口
7 阿川佐和子結婚手記に不倫略奪婚は?
8 “菅官房長官語”の非人間性を証明!
9 葵つかさが「松潤とは終わった」と
10 報ステ後藤謙次の安倍批判がキレキレ!
11 KAT-TUNの恋愛を側近が暴露
12 松本人志が「冤罪あっても」共謀罪支持
13 安倍が朝日の加計学園報道をテロ認定!
14 嵐の暴露本第二弾に、櫻井、松潤
15 共謀罪強行採決もまだ希望はある!
16 国連報告者から安倍に共謀罪批判文書
17 加計学園疑惑に決定打、安倍側近が圧力
18 秋篠宮家の料理番がブラック告発
19 安倍政権御用ジャーナリスト大賞
20 加計学園総帥が「首相の後ろ盾ある」
PR
PR
1報ステ後藤謙次の安倍批判がキレキレ!
2松本人志が「冤罪あっても」共謀罪支持
3『あさイチ』が基地に苦しむ沖縄を特集!
4文春の前次官証言で官邸vsマスコミ攻防
5共謀罪が衆院委員会で強行採決の暴挙
6安倍が朝日の加計学園報道をテロ認定!
7加計学園「総理の意向」文書は本物!
8佐野元春が共謀罪反対「治安維持法だ」
9加計学園疑惑に決定打、安倍側近が圧力
10 共謀罪に周防監督らも猛反対の声
11文科省前次官の醜聞はやはり官邸の謀略
12室井佑月が共産小池晃と安倍答弁を分析
13官邸が文科省前次官の実名証言ツブし
14加計に利権独占させた安倍政権の手口
15共謀罪強行採決もまだ希望はある!
16室井佑月が共産党に「ネトサポつくれ」
18官邸の前川証言潰し圧力に負けるな!
19ガンダム“生みの親”が安倍首相批判!
20国連報告者から安倍に共謀罪批判文書
PR
PR

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」