朝日新聞でなんでも両論併記の“中立病”が進行中! 難民中傷イラストを「風刺」、安保法制は「海外で評価」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
asahi_151029_top.jpg
朝日新聞社HPより


〈おしゃれがしたい/贅沢がしたい/何の苦労もなく生きたいように生きていきたい/他人の金で。そうだ、難民しよう。〉 

 日本の漫画家がこんな悪意丸出しの文面とともにシリア難民の少女を攻撃するイラストをFacebookに投稿した問題は、世界中から「難民への偏見を助長する犯罪行為」「人種差別を煽る悪質なデマ」と厳しい非難を浴び、レイシズムだとして削除を求める呼びかけには1万人の署名が集まった。

 ところが、それから1ヶ月半たって、このイラストに「風刺」という価値を見出そうとする日本の新聞が現れた。それは普段、嫌韓ヘイトをまきちらしている産経新聞でもなければ、安倍政権の機関紙・読売新聞でもない。海外メディアから一応“liberal”と評されている朝日新聞だ。

 同紙は、10月24日付朝刊で、「難民批判イラスト、差別か風刺か 日本の漫画家が投稿、国内外で波紋」という見出しでこの問題を報じたのだ。

 いったい朝日新聞は「風刺」という言葉の意味がわかっているのだろうか。「風刺」とは政治の欠陥、社会の罪悪などを機知や皮肉、ユーモアで批判する表現のことだ。一方、今回、問題になったはすみとしこ氏の投稿は、溺死したシリア難民の少女に対して偽装難民だったという無根拠なデマをふりまき、難民救援活動に関わる写真家が撮影した難民の少女の写真を勝手にトレースし、紛争の被害者である難民を身勝手な存在として貶める、ただの差別、弱者攻撃にすぎない。

 こんなものに「差別か風刺か」などというタイトルをつけるのは、なんでもかんでも両論併記という、タチの悪い中立病にかかっているとしか思えない。

 しかも、朝日の記事は、タイトルだけではなく、中身も実に腰のひけたものだった。イラストは前述したように明らかな剽窃なのに、〈酷似していると指摘された〉とのみ記し、イラストへの批判についても、英BBCや米ワシントンポスト紙がこう報じたと引用しているだけ。「イラストは、難民という弱い立場の人への無理解に基づいており、風刺とはいえない」と示唆しながら、「個人を直接攻撃するものではなく、FBの明確な削除対象になるかどうかは微妙」と留保をつける。朝日新聞自体の意見については一言も触れられないまま。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

朝日新聞でなんでも両論併記の“中立病”が進行中! 難民中傷イラストを「風刺」、安保法制は「海外で評価」のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。マスコミ朝日新聞田部祥太の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 山口達也の強制わいせつでマスコミの忖度!
2 TOKIO山口わいせつでジャニーズが姑息
3 俳優・宍戸開が真っ当な安倍批判を連発
4 辺野古警備代7億円水増し請求の裏
5 昭恵夫人がヘイト運動家にメッセージ
6 羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
7 セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
8 ジャニーズタブーで犯罪もみ消し
9 柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
10 宮崎駿が『永遠の0』を酷評
11 りゅうちぇるの意見が真っ当すぎる!
12 「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
13 NYTの直撃に山口敬之が卑劣コメント
14 下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
15 葵つかさが「松潤とは終わった」と
16 元家族会の蓮池透が「安倍は嘘つき」
17 財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
18 ジャニーズ10大事件簿 10位〜6位
19 たけし独立に沈黙の文春に林真理子が「忖度か」
20 松本人志『ドキュメンタル』のセクハラ
1林芳正文科相に関する記事の削除とお詫び
2セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
3羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
4安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
5村田諒太が安倍政権の国民栄誉賞に異論
6柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
7下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
8「安倍はやめろ」抗議デモが国会前を埋め尽くした
9加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
10財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
11「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
12 俳優・宍戸開が真っ当な安倍批判を連発
13昭恵夫人がヘイト運動家にメッセージ
14財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
15長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
16柳家小三治「総理いつまでやってんだ」
17田崎史郎が「僕“でさえ”会ってると思う」
18上念司もケントと同様、加計の客員教授
19セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
20高畑勲監督が「日本の侵略戦争」を問うた幻の映画企画