ヤンママ叩きに根拠なし!「若い母親の料理は手抜きだらけ」は嘘だった

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
yanmama_01_150126.jpg
『マーケティングの嘘 団塊シニアと子育てママの真実』(新潮新書)

 昨年11月に、30代〜40代の子育て夫婦600名を対象にした「家事と夫婦生活に関する意識調査」の結果が発表され、“手抜き”が許せない家事1位は男女ともに「料理」が選ばれた(調査=東京エレクトロン デバイス)。近年、ネット掲示板では「メシマズ嫁(料理が下手な嫁)」が話題になり、しばしば女性の料理離れが叫ばれる。しかし、それに異議を唱えるのが、『マーケティングの嘘 団塊シニアと子育てママの真実』(辻中俊樹、櫻井光行/新潮新書)だ。

 マーケティング業界で長い経験を持つ著者の辻中氏は、一定数の消費者にアンケートを採るというこれまでマーケティングの王道だった「定量調査」ではなく、消費者に1週間の日記をつけてもらう「生活日記調査」を取り入れた。それによって、いままでの“作られた消費者像”ではなく、現代に根ざした消費者の姿が見えてきたという。

 その代表例が、子育てママの料理である。著者たちは、2歳未満の子を持つ母親を「ポストマタニティ」と呼んでいるのだが、彼女たちの料理は、たしかに「時短」「簡単」「手抜き」に傾向が強いという。ただ、「生活日記調査」を見てみれば、その実、40代〜50代よりも「まごわやさしい」(まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いもの頭文字をとった標語)を重視した食事を手作りしていることがわかった。「まごわやさしい」に代表される“伝統的な和食”は手間ひまがかかるイメージだが、この矛盾はどういうことなのだろうか。

 ここでポイントとなるのは、「時短」「簡単」「手抜き」の捉え方である。

 例えば食事のメニュー。ポストマタニティの家庭で「まごわやさしい」食事がメインになるのは、乳幼児と大人のメニューは異なるという前提にある。乳幼児は、油を多用しているものや味付けが濃すぎるものは食べることができず、まめやかぼちゃ、根菜を煮たものがメインとなる。そのため、母親は味付け前に幼児用にとりわけ、残ったものを大人用として調理し、おかずの1品とする。実に効率的な調理だと思うが、見る人によっては「手抜き」に思えるのかもしれない。

 調理にしても、似たようなことが起こっている。「若い世代の料理離れ」といわれるゆえんに、家庭内の包丁の少なさがあるという話を聞いたことはないだろうか。本書の調査家庭でも、万能包丁が1本だけという家庭があった。だが、それは料理離れとはまったく無関係であることが明らかになったのだ。なぜなら、ポストマタニティのママはスライサーやピーラーを使いこなしているからである。著者も「包丁があるかないか、それを上手に使えるかどうか、料理するかどうかの判断軸にしようとする発想そのものが、すでに実態からズレた過去の遺物なのだ」と言いきっている。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

ヤンママ叩きに根拠なし!「若い母親の料理は手抜きだらけ」は嘘だったのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。マーケティングヤンママ子ども江崎理生の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 昭恵夫人がヘイト運動家にメッセージ
2 下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
3 宮崎駿が『永遠の0』を酷評
4 羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
5 「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
6 元家族会の蓮池透が「安倍は嘘つき」
7 キムタク・マツコ共演の裏で中居が…
8 財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
9 たけし独立に沈黙の文春に林真理子が「忖度か」
10 柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
11 日本会議から勧誘の電話!会話を公開
12 長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
13 松本人志『ドキュメンタル』のセクハラ
14 安倍の嘘つきは小学生時代からだった
15 首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
16 AKB48「Teacher Teacher」に批判の声 
17 財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
18 セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
19 セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
20 りゅうちぇるの意見が真っ当すぎる!
1林芳正文科相に関する記事の削除とお詫び
2セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
3羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
4安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
5村田諒太が安倍政権の国民栄誉賞に異論
6柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
7「安倍はやめろ」抗議デモが国会前を埋め尽くした
8加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
9下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
10財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
11柳瀬秘書官、安倍、加計が一緒にゴルフ
12「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
13財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
14長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
15柳家小三治「総理いつまでやってんだ」
16田崎史郎が「僕“でさえ”会ってると思う」
17昭恵夫人がヘイト運動家にメッセージ
18上念司もケントと同様、加計の客員教授
19セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
20高畑勲監督が「日本の侵略戦争」を問うた幻の映画企画