都道府県別、出身者が食いつくネタを仕込めば、仕事相手と距離が縮まる

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『気遣い、謝罪、クレーム対応「大人の作法」入門』(プレジデント社)

「夏休みはどちらに行かれてたんですか?」「ちょっと実家にね」「そうですか。実家はどちらですか」

 お盆明け、取引先や顧客に会うと、こういう会話から始まることが多いのではないだろうか。でも、せっかく実家のある場所を聞いてもだいたいは「ああ、いいところですね」「いやいやただの田舎でね」くらいのやりとりで終わってしまう。

 これはちょっともったいない。というのも、この実家・出身地話というのは会話を膨らませることができる格好のネタだからだ。自分の出身地に興味を持ってくれる相手に、嫌な気持ちになる人はほとんどいない。出身地のことで会話が盛り上がれば、好印象を植え付けることもできるし、距離感が縮まって、そこから、一気にビジネスチャンスにつながることも十分ある。

 でも、どうすれば、出身地ネタを盛り上げ、会話を膨らませことができるのだろう。ひとつは、相手が自分の地元について解説したくなるような質問をすることだ。ただ、平凡な質問だと盛り上がらない。たとえば、相手の出身地が青森だったからといって「青森って、やっぱりりんご、おいしいんですよね」と話をふっても、相手は「こんな質問、これまで何百回されたかな~」とうんざりするのが関の山だろう。
 
 できれば、相手が「え、それ知ってるの?」「そうそう。うちの地元、そうなんですよ」と思わず身を乗り出してくるような、ネタをふりたい。そのために役に立ちそうな資料が『気遣い、謝罪、クレーム対応「大人の作法」入門』(プレジデント社)という本に載っていた。

 題して、「47都道府県 県民にとっては当たり前!? マニアックネタ一覧」というもので、「県民が盛り上がる、鉄板ネタ」が、都道府県別に一覧表になっているのだ。

 たとえば、先述していた青森県の項目を見ると、「りんごの種類当てクイズができる」とある。どうも、青森県民は見ただけでりんごの種類を当てることができるらしい。そこで、これを使って「青森の人はりんごを見ただけで、種類が当てられるんでしょう?」とふってみる。すると、相手は「そうそう。ききりんご大会とかもあるんですけど、結構難しくてね」と会話に乗ってきてくれるかもしれない。

 あるいは、山形県の項目には「芋煮の具と味をめぐり、県内でも抗争」とある。調べてみると、内陸の村山地方は、牛肉、里芋、こんにゃく、ねぎなどを入れて醤油で味付けするのに対し、日本海側に位置する庄内地域では、豚肉、里芋、厚揚げ、こんにゃく、しいたけなどを入れ、酒粕と味噌で味付けするなど、まったくちがうらしい。そこで「そういえば、山形名物の芋煮って、地域によってちがうんでしょ。◯◯さんの実家はどっち派?」とふってみる。きっと、「うちは内陸なんですけど、やっぱり芋煮は牛肉ですよ!」とか熱く語ってくれるはずだ。

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