「嫌韓は日本の韓国化」産経の保守派論説委員が嫌韓ブームを批判

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
kenkan_140710.jpg
『呆韓論』(産経新聞出版)

 “嫌韓”がブームだ。書店には韓国がいかにひどい国かを書いた「嫌韓本」が何種類も平積みされ、ベストセラーも続々誕生。雑誌や夕刊紙も毎号のように韓国批判を展開している。

 その内容もすさまじい。単行本は「韓国人は息を吐くように嘘を吐く」「韓国は売春婦の輸出大国。日本と米国には数万人単位でいる」というような記述であふれ、雑誌・夕刊紙は、「反日韓国の暴走が止まらない」「竹島の次は対馬を狙っている」など、韓国の反日の高まりを危機的に報道。朴槿恵大統領に対しても「無能力」「おばさん外交」と容赦のない罵詈雑言を浴びせかけている。

 これらの記事を読んでいると、韓国は反日一色で対話の姿勢もなく、いつかは竹島だけではなく日本の国ごと乗っ取られてしまうのではないか!?という恐怖さえ膨らんでくる。

 ところが、こうした日本の嫌韓ブームに対して、意外な人物から批判が飛び出している。その人物とは黒田勝弘氏。日本のマスコミでは最も韓国に批判的なスタンスをもつ産経新聞のソウル駐在客員論説委員で、30年間にわたって韓国問題を取材してきた典型的な保守派韓国ウォッチャーだ。

 その黒田氏が今年2月、韓国で最大部数を誇る保守系新聞「朝鮮日報」が発行する週刊誌「週刊朝鮮」で、こんな指摘をしているのだ。

「現在(の日本)は韓国にかんするすべてのことが気に食わないといった『韓国たたき』が流行っている。『韓国は売春大国であり、強姦天国』だとか『不良食品があふれる国』『トイレにいって手を洗わない男が多い』『課外地獄で子どもたちの自殺が急増』『サムソンも危ない』など、悪い点だけ指摘する本が次々にベストセラーになっている」

「韓国では以前から『日本の失敗は韓国の喜び』だった。これがいまや『韓国の失敗は日本の喜び』になったようだ。私はそういう風景をユーモアで『日本の韓国化』と言うのだが、このような日本の言論の低質化は見るに耐えない」

 これまでずっと韓国の反日ナショナリズムを批判してきた人物が、ここにきて日本の反韓、嫌韓を憂えているというのは意外だが、黒田氏から見ると変わったのは、日本のほうらしい。

「年末年始に5回、日本へ帰ってきた。講演、セミナー、テレビ出演のためだったが、韓国を嫌う反韓感情に驚いた」

「私は韓国で『日本を代表する極右言論人』『妄言製造機』などと言われているが、日本に行って韓国人、韓国社会の実像、対日感情などを紹介すると『韓国に対して融和的すぎる』『韓国批判が足りない』『親韓派に成り下がった』『黒田記者は韓国の対日工作員ではないか』などと、むしろ批判を受ける」(同記事より)

 つまり、嫌韓ブームによって、日本がかつての韓国のようにエキセントリックになってしまった、というのである。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

日本型排外主義―在特会・外国人参政権・東アジア地政学―

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

「嫌韓は日本の韓国化」産経の保守派論説委員が嫌韓ブームを批判のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ネトウヨ嫌韓の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 安倍「獣医学部の全国展開」で大混乱が
2 百田尚樹の韓国ヘイト本がヒドい!
3 北ミサイル対策CMに茂木健一郎が批判
4 前川前次官が田崎スシローを批判!
5 SKY-HIが共謀罪批判ラップを発表
6 NHKクロ現スクープの裏事情
7 文科省女性官僚にネトウヨがデマ攻撃
8 葵つかさが「松潤とは終わった」と
9 『朝生』で百田尚樹が徹底論破され大恥
10 フジの創価学会批判のえぐい舞台裏!
11 ほっしゃん炎上と「在日認定」
12 SMAP3人テレビ追い出し作戦の手口
13 前次官会見で田崎スシローが失笑発言
14 前川前次官と安倍首相の対照的言動
15 恵俊彰が田崎史郎を「政権の代弁者」と
16 NHK『クロ現』が総理圧力の証拠報道
17 城田優がハーフ差別を告白
18 安倍政権御用ジャーナリスト大賞
19 安倍応援団の情報操作に騙されるな!
20 安倍首相はこれだけウソをついてきた!
PR
PR 飲むだけで白髪改善と髪のボリュームを取り戻せる!?
1NHK『クロ現』が総理圧力の証拠報道
2義家が文科省の証言に粛清を宣言!
3文科省天下り問題の裏には官邸が
4前川前次官が田崎スシローを批判!
5安倍首相は「反省」などしていない!
6安倍が共謀罪採決で委員会とばす暴挙
7安倍首相はこれだけウソをついてきた!
8北ミサイル対策CMに茂木健一郎が批判
9萩生田の答弁は嘘、安倍、加計とBBQ
10クロ現報道、文書への官邸の反論が酷い
11追悼…野際陽子が語った戦争の悲惨
12共謀罪強行成立に著名人たちが怒りの声
13安倍「獣医学部の全国展開」で大混乱が
14共謀罪強行成立記念!トンデモ答弁録
15安倍官邸VS文科省が全面戦争に突入
16林真理子が文春で山口敬之問題に言及!
17文科省女性官僚にネトウヨがデマ攻撃
18安倍側近・萩生田が「加計ありき」の指示!
19「キネマ旬報」が共謀罪批判を特集!
20特区決定前に加計がボーリング調査の裏
PR
PR 飲むだけで女性のカラダの悩みを解消!?

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」