萩生田政調会長に統一教会と“家族同然”の証言! 月1〜2回教会を訪問、生稲晃子を連れて関連施設に…それでも岸田首相は

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自民党HPより


 統一教会との関係が指摘されながら、経産相から自民党三役である政調会長にスライドした萩生田光一氏。本サイトでは政調会長就任直後、萩生田氏が統一教会のイベントで来賓挨拶しただけでなく、落選中の2011年3月から2012年6月まで統一教会の関連団体の“理事”まで務めていた問題を指摘。自民党のなかでも安倍晋三・元首相、下村博文・元文科相らと同等の深い関係をもっていると書いたが、ここにきて、ようやくマスコミも萩生田氏と統一教会の問題を報じ始めた。

 まず、批判されているのが、萩生田政調会長の嘘だ。萩生田氏は三役人事発表直後、10日の会見で「関連団体のイベントへの出席をした」などと発言していたが、本サイトも指摘してきたようにこのイベントの主催は「世界基督教統一神霊協会」、すなわち統一教会そのものだった。

 この姑息なごまかしについて、ネット上では批判が殺到。さらに『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ)など、マスコミも批判報道を展開し始めた。

 しかも、ここにきて、萩生田氏と統一教会のズブズブの関係を物語る新たな証言が飛び出した。萩生田氏は、統一教会の施設に頻繁に顔を出す“家族同然の関係”で、先月の参院選の選挙期間中も、自民党から出馬した生稲晃子氏とともに統一教会関連施設を訪問し、選挙支援を要請していたというのである。

 この問題を報じた「デイリー新潮」の記事によると、萩生田氏はやはり落選中だった2009年からの2012年までのあいだ、地元である東京・八王子市内の統一教会の教会施設に月1〜2回のペースで訪問。統一教会関係者によると、教会施設内にある講堂で「数十人の信者を集めて演説をなさっていた」という。

 しかも、教会関係者は萩生田氏について、「以前は、礼拝を兼ねた日曜日のバーベキュー大会にジャージ姿で駆け付けてくれたりもしてた」「萩生田さんが来ると、やっぱりその場がパッと盛り上がるし、みんなそうやって楽しく過ごした時間を覚えています。信者たちからすれば“家族”同然だと思っていた」と語っている。

「ズブズブ」どころか「家族」同然の付き合いだった──。これだけでも相当に根深い問題だが、さらなる問題は、その関係がつい最近までがっつり続いていたことだ。

萩生田光一と統一教会の関係はつい最近も! 先月の参院選中に生稲晃子とともに統一教会関連施設を訪問

 先月おこなわれた参院選の選挙期間中、萩生田氏は、東京選挙区から出馬し当選した元おニャン子クラブの生稲晃子氏とともに八王子市内の統一教会関連施設を訪問し、支援を要請していた、というのである。このことは生稲氏の事務所も認めている事実だ(萩生田氏は生稲氏と施設に立ち寄ったことは事実としながらも、選挙の支援依頼や教会での礼拝、バーベキューに参加したことは否定)。

 生稲氏を東京選挙区に担ぎ出したのは安倍派の萩生田氏と世耕弘成氏で、安倍派中堅が「安倍、世耕両氏に恥をかかせるわけにはいかない。安倍派は一丸となって生稲氏をやる」(毎日新聞4月29日付)と話すほどの力の入れようだった。その上、生稲陣営の選対本部長を務めたのは、統一教会の名称変更問題で関与が取り沙汰されている下村博文・元文科相だった。

 だが、まさか、選挙期間中に統一教会の施設に出向き、選挙支援を要請していたとは……。いったいこの萩生田氏と統一教会のただならぬ関係は何なのか。

 その背後にいたのは、ずばり安倍元首相だろう。安倍元首相と統一教会の関係はもちろん祖父の岸信介元首相から始まったものだが、その関係がさらに深まったのは、自民党の下野時代。安倍元首相はこの時期に統一教会と急接近し、きたる解散総選挙や民主党攻撃の装置として統一教会を全面的に利用し始めた。そして、政権奪回した後は、その見返りとしてさまざまな面で統一教会の政策実現や布教活動に協力、名称変更や警察の捜査への圧力を加えた疑惑も浮上している。

 まさに政治的な一体関係を築き上げたのだが、その尖兵役が、萩生田政調会長だったのではないか。実際、萩生田氏もまた、安倍氏と同じように自民党が下野した時代に、統一教会関連団体の理事を務め、国際勝共連合の本部長や政策局長だったA氏が事務局員を務める「全国教育問題協議会」が開催した大会のパネルディスカッションに登壇している(ちなみにこの大会では安倍元首相が基調講演をおこなった)。

そして、安倍政権が発足しても、冒頭で述べた2014年の統一教会主催のイベントに出席するなど露骨な動きを続けていた。萩生田氏が来賓挨拶をおこなった統一教会のイベントでは、刑事摘発で引責辞任をしながら返り咲いた統一教会の徳野英治会長が「世界の平和は祝福結婚から」なる特別講演会をおこなっていたが、紀藤正樹弁護士はTwitterでこの問題に言及。徳野会長が宗教法人名の変更の際の会長であったことを指摘し、〈翌15年の宗教法人名の変更に影響を与えた可能性すらあります〉と書いていたが、その可能性は大いにあるだろう。

「旧統一教会問題関係省庁連絡会議」設置を発表した葉梨法相が統一教会系メディアに登場の過去

 いずれにしても、ここまでズブズブの関係が明らかになったわけだから、岸田自民党は人事の見直し、そして徹底調査をおこなうべきなのは言うまでもない。

 ところが、岸田文雄首相はどこ吹く風。人事の見直しはおろか、統一教会と閣僚ら政務三役の関係について、「個人の政治活動に関するもので、調査を行う必要はない」とする答弁書を閣議決定までしてみせた。

 しかも、内閣改造で消費者担当大臣となった河野太郎氏が「霊感商法対策検討会」を立ち上げることを明言したり、葉梨康弘法相が悪質商法の相談や被害者救済について取り組む「旧統一教会問題関係省庁連絡会議」を設置すると発表するなどしているが、これらはたんに「やってる感」を演出しているだけだ。

 実際、「霊感商法対策検討会」について、河野消費者担当相は“まずは2018年以降の霊感商法「一般」について議論する”などと発言し、統一教会という個別の団体を意図したものではないと強調。さらに「旧統一教会問題関係省庁連絡会議」を主宰する葉梨法相にいたっては、いまごろになって統一教会系メディアの月刊誌「ビューポイント」にインタビュー記事が掲載されたと公表。元警察官僚であるにもかかわらず、葉梨法相は「世界日報……ダイジェスト版世界日報の月刊『ビューポイント』という雑誌があるらしくて」などとすっとぼけ、統一教会との関係性を認識していなかったと主張してみせたが、このような人物が被害者救済の中心に立つというのだから、呆れてものが言えない。

 被害者救済を打ち出すことで、統一教会との関係や政界工作の全容解明から国民の目を欺こうと必死の岸田政権。膿が溜まりきった「壺内閣」と「壺自民党」の逃げ切りを許さないためにも、徹底追及と人事見直しを求める声を高めていくしかないだろう。

最終更新:2022.08.16 10:11

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