眞子内親王の結婚に際して佳子内親王が勇気あるコメント! 理不尽なバッシングに負けず「人権」をつらぬいた姉妹に拍手

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宮内庁HPより


 秋篠宮家の眞子内親王と小室圭氏が結婚、会見が行われたが、当初予定されていた質疑応答を取り止めたことなどで、またぞろ2人にはバッシングが浴びせられている。

 小室氏の母親と元婚約者の金銭トラブルについて説明しろ、というのだが、トラブルの経緯については4月に28枚の説明文書をすでに公表している。というか、そもそも親の金銭トラブルについて、なぜ子どもが公の場で国民に説明しなければいけないのか。多くの人が「税金ガー」と喚いていたが、一時金だって辞退しており、説明責任なんてまったくない。むしろ、会見を取り止めず開いただけでも、誠実な対応というべきだろう。

 しかも、眞子氏は、フェイク報道やそれに基づいた誹謗中傷について抑制的ながら踏み込んで語り、非常に説得力があった。

 眞子氏は、元婚約者への対応やアメリカへの留学などが、小室氏の独断ではなく自分の意向に沿ったものだったとことをあらためて明言。さらに、「誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない」として口頭での質疑応答を取り止めた原因についても、回答文書で具体的に指摘した。

 その質問とは、小室氏が法学部卒ではないのにフォーダム大学ロースクールに入学したことが皇室利用による特例だとして、眞子内親王は皇室利用を許容したのかと問うもの。国際基督教大学(ICU)は学部は教養学部ひとつだが、アメリカの大学に多いメジャー制度を取っているので、法学を専攻し修了していれば、法学部卒と同等の扱いでもおかしくない。マスコミは少し調べればわかるデマを平気で質問していたわけで、改めてこの間のバッシングがイチャモンに過ぎないことが改めて浮き彫りになった。

 過酷なバッシングのなか、自分たちの結婚の意思をつらぬいただけでなく、その理不尽さをきちんと指摘した眞子氏の姿勢は高く評価されるべきだろう。

 だが、この日の秋篠宮家にはもうひとり、自分の意思を貫く、勇気ある行動を見せた皇族女性がいた。眞子氏の妹、佳子内親王だ。

 佳子内親王は、赤坂の秋篠宮邸を出発する際、文仁親王と紀子妃とともに見送りに。眞子氏が文仁親王、紀子妃、佳子内親王の順番で一人ひとりにお辞儀し、挨拶をすると、最後、佳子内親王が両手を広げて眞子氏を抱きしめた。姉妹のハグに「グッときた」「涙が出た」などの声が上がっているが、これだけでも、皇族の慣習にとらわれず、自分の気持ちを素直に出した勇気ある行動と言っていいだろう。

ICU卒業の際も「結婚においては当人の気持ちが重要」と姉を応援していた佳子内親王

 しかし、佳子内親王の勇気はそれだけではない。佳子内親王はそのあと、眞子氏と小室氏が会見を行うホテルに移動。2人の会見準備をサポートしたというが、驚いたのは、会見後、個人としてコメントを出したことだ。

 今回の結婚に際しては、文仁親王と紀子妃の連名でコメントが出されていたが、それとは別に「秋篠宮佳子」の名でこんなコメントが発表された。

〈姉は、これまでもこれからも、自分にとってとても大切な存在です。一緒に楽しい時間を過ごせましたし、姉がいてくれたおかげで救われた気持ちになったことが多くありました。心から感謝しています。また、小室圭さんが姉のことを大切に思ってくださっていることをありがたく感じています。
結婚に関して、誤った情報が事実であるかのように取り上げられたこと、多くの誹謗中傷があったことを、私もとても悲しく感じていました。そのような中でも、姉と小室圭さんがお互いに支え合う姿を近くで見てまいりました。本日、2人が結婚できたことを嬉しく思っております。
今後は、姉と小室圭さん、小室圭さんのご家族が、穏やかな日々を過ごせるようになることを心から願っています。
秋篠宮佳子〉

 妹が個人でコメントを発表するだけでも異例だが、そのなかではっきりと「誤った情報が事実であるかのように取り上げられたこと、多くの誹謗中傷があった」ことに言及したのだ。

 佳子内親王といえば、2019年3月にICUを卒業する際、宮内記者会の質問に対して文書コメントを発表、そのなかでも、眞子内親王と小室氏についてこう述べていた。

「姉が結婚に関する儀式を延期していることについてですが、私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」

「結婚においては当人の気持ちが重要」「姉の一個人としての希望がかなう形に」。つまり、結婚は個人のもの、という近代社会において当然の結婚観を表明したうえで、姉である眞子内親王を擁護したのだ。

 ところが、この発言には非難が殺到。それまで人気の高かった佳子内親王だが、以降、激しいバッシングに晒されるようになる。

 大学卒業後、進学や就職をしておらず、また、眞子内親王より公務が少なかったことから「ロイヤルニート」「税金泥棒」「わがまま」といった誹謗中傷があふれ、得意の手話を活かして今年5月に全日本ろうあ連盟の非常勤嘱託職員として就職しても、「特権使いまくり」「腰掛け」「障害者を利用」などとさらなる攻撃をされることになった。

女性の人権の重要性を訴えた佳子内親王に「皇族が左翼思想」と攻撃

 しかし、佳子内親王はこうしたバッシングに晒されても、まったく怯むことなく個を貫いてきた。

 今月10日、日本のガールスカウト活動100周年を記念する「国際ガールズメッセ」の式典に、佳子内親王はビデオメッセージを寄せたのだが、そのなかで世界経済フォーラムが今年3月に発表した「ジェンダーギャップ指数」で、日本は世界156カ国のうち120位だったことについて、「この現状はとても残念です」と述べたうえで、こう語った。

「今後ジェンダー平等が達成され、誰もが人生の選択肢を増やすことができ、自らの可能性を最大限生かしていけますように。そしてそれが当たり前の社会になりますようにと願っております」

 言っておくが、佳子内親王は別に政治的に偏向した発言をしたわけではない。「女性の人権」という近代社会における普遍的な真理、国際社会でも常識になっている問題について語っただけである。ところが、この発言にも「皇族は政治発言を慎むべき」「皇室の政治利用」「皇族が左翼思想」「どんな教育受けてんだよ。この姉妹」などという非難コメントが殺到した。

 しかし、それでも佳子内親王は自分の考えを自分の言葉で語るということをやめなかった。そして、今回、姉の結婚に際しても、世間からバッシングを浴びることをわかっていながら、姉と小室氏を支持し、報道を批判するコメントを発表したのである。

 皇族というもっとも前近代的な因習や家族制度に縛られている制度のなか、自分の意思で結婚をつらぬいた眞子氏と、自分の言葉を発し続けている佳子内親王。改めて2人の勇気には拍手を送りたいが、しかしこれは、逆説的に考えれば、いまの皇族制度のなかで個人がいかに抑圧されているか、そのことを証明したともいえる。

 国民に対する差別と抑圧の装置となってきただけでなく、皇族そのものを苦しめることにもなっているこの制度を、そろそろ本気で見直す必要があるのではないか。

最終更新:2021.10.27 03:16

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