安倍政権の危機に、阿比留瑠比、長谷川幸洋、百田尚樹ら応援団が断末魔!「全部マスコミのせいだ」のトンデモ主張に失笑

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東京新聞の長谷川論説委員が後輩の望月記者を“パワハラ”攻撃

 新聞記者でいえば、東京新聞論説委員・長谷川幸洋氏が「Hanada」に寄稿した「言論弾圧は左翼の専売特許」なる文章もトホホなものだった。

『ニュース女子』の沖縄ヘイトデマでおなじみの長谷川氏だが、その論旨は阿比留氏と同様に「左翼メディア」批判。しかも、〈権力監視といえばもっともらしいが、実際に彼らがやっているのは政権批判だ。そしていまや批判が嵩じて、政権打倒の政治運動に踏み込んでしまった記者まで現れた〉として、驚いたことに、同じ東京新聞の社会部記者・望月衣朔子氏を名指しし、人格攻撃にまで出たのだ。長谷川氏は、望月記者が市民集会でスピーチしたことをあげつらって、こう攻撃している。

〈(望月氏のスピーチの)最後の「権力を敵に回しても自分が出るしかない」というあたりには、自己陶酔すら感じられる。望月記者は、菅義偉官房長官に対する歯に衣着せぬ質問の連発で名を売った。会場の大拍手を浴びて、政権打倒のジャンヌ・ダルクにでもなったつもりなのだろうか。〉

 長谷川氏はいまも一応、東京新聞の論説委員の立場。それが安倍政権を擁護したいあまり、権力のチェックに真面目に取り組んでいる後輩記者を“公開パワハラ”のごとく罵倒するのだから、そのゲスさには呆れはてる。

 だいたい、新聞記者が集会で講演していることを問題にするなら、ジャーナリストとしての使命感でお金にならない市民集会でスピーチしている望月氏でなく、安倍政権をネタに講演ビジネスにいそしんでいる長谷川氏のほうだろう。

 たとえば、長谷川氏は昨年6月、新潟県内のホテルで「安倍政権と今後の日本」と題した講演会を行なっているが、主催は、新潟県異業種交流センター県央支部で、後援は燕三条青年会議所。青年会議所(JC)は“自民党の青年部組織”と言われるほどべったりの関係にある。

 長谷川氏は番組で共演したジャーナリストに「講演はいいよ。金になるよ」と自慢していたらしいが、こういう講演をあちこちでやって、がっぽり金を稼いでいるらしい。これこそ、新聞記者としての倫理に反するだろう。

 さらに、笑ったのはタイトルの「言論弾圧は左翼の専売特許」の根拠となったエピソードだ。これまた東京新聞が舞台なのだが、ようするに、長谷川氏が安倍政権擁護のために野党批判を書こうとしたところ、論説主幹にストップをかけられたというだけの話。しかも、長谷川氏が親会社・中日新聞社のオーナーである最高顧問に相談し、オーナーが長谷川氏の肩をもったにもかかわらず、論説主幹は「いくら最高顧問だって、それはオレが絶対に許さない」と、長谷川氏が社説を書くことを許さなかったのだという。

 このエピソードを読むと、卑劣なのはオーナーに泣きついた長谷川氏であり、経営陣の圧力に屈しないで編集権を守った論説主幹の態度はむしろ言論人として立派だとさえ感じるが、長谷川氏にかかると、これが「言論弾圧」ということになるらしい。会社の編集方針にさからい、会議出席を拒否し、『ニュース女子』でフェイクニュースに加担するという不祥事を起こしても、オーナーの庇護でクビになっていない長谷川氏がいったいなにを言っているのか。

 長谷川氏は、「私のような異端児になろうものなら、昼食を一緒に食べてくれる相手もいなくなるのだ」などともボヤいていたが、ようするにこの連中が受けている「言論弾圧」なんてこの程度のものなのだ。 

 一方で、安倍政権という権力の言論弾圧を平気で後押ししなから、自分たちはほんのささいなことで「言論弾圧だ!」などと騒ぎ立てる。まったくタチが悪いとしか言いようがない。

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