安倍首相が「週刊現代」に異例の強硬抗議! 朴大統領の前で「ろれつ回らず」と書かれヒステリー? それとも

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 ようするに、日韓会談でかねてより噂されていた健康不安が顔をのぞかせたという報道だが、しかし、この記事が載った「週刊現代」が発売されたその日、安倍首相はいきなり講談社に記事撤回と謝罪を求める抗議文を送りつけてきたのだ。しかも、宛名には編集部だけではなく同社社長の野間省伸氏の名前も入っており、名誉毀損での法的措置までちらつかせるものだった。

 安倍首相は少し前、同様に体調不良を報じた「週刊文春」(文藝春秋)8月27日号に対しても、法的措置の可能性を記した抗議文を送っている。これについては、もともと「文春」編集長が首相と親しい関係だったことから、出来レース説や裏切りへの怒り説もささやかれたが、実際は「文春」という影響力の強いメディアに吐血というショッキングな事実を報じられたため、火消しに躍起になったという見方が有力だ。

 しかし、今回、抗議したのはこれまでまともに相手にしたことのない「週刊現代」である。事実、「現代」は11月7日号で持病の潰瘍性大腸炎の薬で顔がドス黒くなっているという記事を、8月29日号でも健康不安情報を掲載しているが、このときは一切抗議を受けていない。

 また、「現代」だけでなく、「週刊ポスト」(小学館)も8月21・28日合併号で首相の嘔吐事件を報道しているが、やはり安倍首相から抗議文は届いていないという。

 それがいったいなぜ今回は強硬な抗議を行ったのか? 安倍首相を深く知るベテラン政治部記者は、今回の「現代」の記事が安倍首相の逆鱗に触れたのは、健康不安ではなく、「朴大統領との会談でろれつが回らなくなった」というところがポイントなのではないか、と推測する。

「官邸周辺では、安倍首相が『あれだと、俺が朴大統領に言い負かされたみたいじゃないか』と怒ったなんていう話も流れてました。たしかに、安倍さんは本気で韓国と朴大統領が嫌いだからね。プライドが許さなかったんでしょう」

 この推測が事実なら、安倍首相がネトウヨ丸出しのヒステリーを起こしていたという話だが、しかし、事態はもっと深刻かもしれない。一方で、今回の抗議の背後には、官邸の週刊誌報道に対する方針転換があるとの見方があるからだ。

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