共謀罪で大強化、スノーデンが警鐘を鳴らす日本の監視体制! 政府はすでにネット傍受ツールを利用していた

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日本に提供されたネット監視システムで個人の性癖まで丸裸に

 最近、『スノーデン 日本への警告』(集英社新書)という本が出版され、話題を呼んでいるが、同書には、自由人権協会(JCLU)70周年シンポジウムにおけるスノーデンのこんな発言が収録されている。

〈ハワイでNSAの仕事をしていたときに、Xキースコア(XKEYSCORE)という大量監視ツールを用いていました。このツールを用いると特定の調査対象の通信をすべて把握することができます〉

 XKEYSCOREとは、一言でいうとNSA版の極秘高性能検索エンジン。通常のインターネット利用者が使うほぼすべての情報を監視、収集できるという。NSAは、光ファイバーケーブルに直接アクセスしたり、あるいはFacebookやGoogleといった世界規模のネット企業にユーザーのメールや、SNSでのやり取りを提出させるなどして、スマートフォンやPCでのネット利用者の膨大な情報を取得していたのだ。

 もちろん、これはアメリカだけの話ではないし、「自分はテロリストではないから関係ない」ともまったく言えない。スノーデンは、日本でもアメリカと同様に、通信会社を経由する通信をいくらでも傍受し、当局に提供することが可能だとも指摘している。そこでは、個人がGoogleで検索したワードを始め、ネットでどういうニュースを読んでいるか、どの政党を支持しているかはもちろん、愛する人の名前や、明かしたくない性癖までをもたやすく把握することができる。実際、NSAはイスラム過激派とみなした人々のポルノサイトの閲覧履歴や性癖に関する情報についてスパイ活動を行なっているという。

 しかも、「The Intercept」も報じたように、NSAは監視対象をテロリストに限定せず、経済交渉や国際会議で優位に立つために日本の大企業の幹部や官僚などもターゲットとしていた。前掲書『スノーデン 日本への警告』所収のインタビューでは、NSAと協力関係にあるオーストラリアの諜報機関が「海老やグローブタバコの値段」といった「小さな商品の経済スパイ」のためにすら監視ツールを用いていたことが明かされている。

 しかもNSAを参考にすれば、情報当局がターゲットを起点にして芋づる式に対象者を増やしていくのは明らかだ。日本では今年1月から公開されたオリバー・ストーン監督作品『スノーデン』では、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット扮するスノーデンとNSAの同僚がXKEYSCOREを用いるシーンをこのように描いていた。

 XKEYSCOREのインターフェイス上には、直接のターゲットであるパキスタンの銀行マンの詳細な情報が表示される。スノーデンがターゲットの親族に関する情報が検索できるか尋ねると、NSAの職員は、銀行マンの義理の姉妹を選び出し、彼女のパソコンに内蔵されたウェブカメラを秘密裏に起動させ、着替えシーンを生中継で表示して見せる。さらには、ターゲットの15歳の娘が選択され、Facebookのチャットで友人に吐露した彼氏に対する思いが拾い上げられる。続いて、その彼氏の個人情報がすべて検索され、彼が二股をかけていることや、彼とその母親が不法滞在をしていることなどがスノーデンに伝えられる──。

 この映画はスノーデンに直接取材をしてつくられたという。つまり、当局は直接のターゲットのみならず、その親族や友人の情報も幅広く取得しており、そのすべての情報をXKEYSCOREで検索し、把握できるようにしているのだ。

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