玄関を開けると蛆の大群が…不動産管理業者や特殊清掃業者が語る「孤独死」が起きた部屋の悲惨な状況

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
jikobukken_161003.jpg
『大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました』(彩図社)


 年間3万人──。これは、孤独死を迎えている死亡者の数である。全体の死亡者数である年間125万人と比較して、いまはまだこの3万という数字で済んでいるが、孤独死はこの先も減ることはなく、2040年ごろには20万人にまで膨れ上がるだろうと言われている。

 その理由はさまざまだ。現在平均寿命を迎えている世代の未婚率は3%ほどなのに対し、いま50代の世代の生涯未婚率は15%にもおよんでいることも大きな要因であり、さらに、少子化の問題や地域コミュニティ崩壊の問題なども絡み合う。いずれにせよ、今後「孤独死」に関する問題は、いま以上に深刻さを増していくのは間違いない。

 そして、「孤独死」について語るときに避けては通れないのが、息を引き取ったあとの死体の問題である。

〈エレベーターでそのフロアに降り立つなり、そこは、ウッと咳き込みそうな臭いが一面に立ち込めていた。生暖かい風に乗ってやってくる、へんに甘ったるくて生っぽいなんともいえない臭い。これまでの人生で一度も経験したことのない臭いだった。(中略)動物などの死骸の獣っぽい腐敗臭と糖尿病の人の甘酸っぱい体臭を2で割ったような感じである〉
〈“これが人の死臭なんだ!”
 私は、一瞬で理解した。該当の部屋の前をふと見ると、体長1センチほどの大きなハエが所在なさげにプウーンと飛び回っているのが見えた〉

 これは、菅野久美子『大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました』(彩図社)のなかで、著者の菅野氏が死体発見翌日の事故物件を取材したときの記述だ。

 ずいぶん生々しいルポだが、菅野氏がこの取材で出会った死体発見現場は、実はかなり生易しいものだったと言える。孤独死で何週間も放置され、さらに、それが夏場の時期だったときには、当然のことながら、その現場は修羅場になる。

『事故物件めぐりをしてきました』のなかには、日常的にそのような現場と出会う、不動産管理会社、警察官、特殊清掃業者といった人々からの知られざる死体発見現場のリアルな証言が綴られている。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 政府が隠していた籠池手紙の中身が判明
2 視聴者の会がNEWS加藤シゲアキを攻撃
3 核禁止条約に不参加に! 渡辺謙が批判
4 山本太郎が安倍のインチキを暴いた!
5 松本人志、森友スルーの裏に大阪万博
6 安倍が木村草太嫌がり報ステ出演中止
7 官邸、山口敬之がネトウヨ妄想に丸乗り
8 ECDの妻が明かした夫のがん闘病
9 橋下徹が籠池証人喚問以来、完全沈黙
10 安倍政権御用ジャーナリスト大賞
11 安倍応援団の情報操作に騙されるな!
12 マツコが“忘れられない男”と首都高で
13 山口敬之、“安倍太鼓持ち”の歴史
14 昭恵夫人が籠池妻に小川榮太郎を紹介
15 恵俊彰が田崎史郎を「政権の代弁者」と
16 渡辺謙が核軍縮に反対の安倍政権を批判
17 2枚目のFAXを封殺、官邸の情報操作
18 安倍100万円振込票と長女の目撃証言
19 昭恵夫人付役人から籠池に予算化報告
20 松本人志が森友問題から逃げた!
PR
PR
12枚目のFAXを封殺、官邸の情報操作
2政府が隠していた籠池手紙の中身が判明
3 昭恵夫人付役人から籠池に予算化報告
4安倍が防大卒業式で軍人勅諭ばり訓示!
5籠池理事長が「安倍首相から100万円」
6安倍100万円振込票と長女の目撃証言
7橋下徹が籠池証人喚問以来、完全沈黙
8迫田、松井、昭恵も証人喚問せよ
9 核禁止条約に不参加に! 渡辺謙が批判
10“第二の森友学園”関係者を最高裁判事に
11安倍応援団の情報操作に騙されるな!
12籠池証人喚問で自民党議員の質問に唖然
13官邸、山口敬之がネトウヨ妄想に丸乗り
14昭恵夫人の口利きで8千万円の予算が
15田崎が“籠池が稲田にセクハラ”の噂を
16稲田夫が籠池と財務局との交渉に同席
17籠池の依頼で昭恵夫人が口利きか
18松井知事が森友認可前に私学課に圧力?
19国税の税務調査を使った報道への圧力
20橋下後援会長の息子と籠池と元在特会
PR
PR

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」