編集局長がKGBのスパイだった!? 産経が頬かむりする「売国」的過去

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
sankei_140929.jpg
画像は「産経新聞社公式HP」より


 9月26日深夜から放映された『朝まで生テレビ!』(テレ朝系)は、「“慰安婦問題”とメディアの責任」がテーマだった。しかし、案の定、朝日新聞が悪い、朝日新聞が日本を貶めたという議論ばかりで、慰安婦問題の本質や右派メディアによる問題のスリカエに話が及ぶことは皆無。とくにひどかったのが、元産経新聞ニューヨーク支局長で安倍首相のオトモダチの山際澄夫だ。「朝日が歴史を歪めた」「性奴隷なんてなかった」、さらには「慰安婦問題は福島瑞穂の自作自演だ」なんていう意味不明な主張までがなりたて、異論をさしはさもうものなら、怒号を浴びせて、相手にしゃべらせない。こういう人物を見ていると、産経的右派ジャーナリズムのレベルの低さがよくわかるが、実はこの日の番組中、そのうるさい山際がなぜか黙り込んでしまった時間があった。

 それは、「朝日が問題なのは特定の意図をもって報道していることだ」という山際らの主張に対して、ジャーナリストの青木理が「朝日だけじゃない。産経だってレフチェンコ事件で同じことをやっている。産経だって、編集局長がKGBのスパイだということをつきつけられたら、あっという間に知らんぷりしちゃったわけでしょう」と反論した時のことだ。山際はそれまでの勢いが嘘のように、言葉を失ってしまったのである。

 結局、議論はすぐに別のテーマに移り、話はそれで終わってしまったが、青木がもちだした「レフチェンコ事件」とはいったいなんなのか。「KGBのスパイ」とはどういうことか。実はこの事件は、産経出身の山際が沈黙するのも当然で、産経新聞にとっては絶対に触れられたくない「過去」なのである。

「【私も直接渡した】旧ソ連→社党へ資金流入 元KGB少佐・レフチェンコ氏語る」

 1993年3月19日、産経新聞が一面にこんな大見出しの記事を掲載した。旧ソ連の諜報機関・KGBのエージェントだったスタニスラフ・レフチェンコは1975年から79年の間、日本に在住して対日スパイとして活動していた人物。1979年にアメリカに政治亡命し、その少し後に、米下院情報特別委員会や複数のメディア、単行本などでKGBの実態と日本でのスパイ活動の詳細を暴露していた。

 産経はそのレフチェンコを約10年ぶりに引っぱりだし、社会党にソ連の資金が流れていたこと、そして本人も社会党関係者に現金を手渡していたことを証言させたのである。

「七〇年代にソ連の共産党やKGBから社会党にさまざまな形で資金が流れていたことは疑いのない事実で、私自身もその資金の受け渡しに、直接、かかわっていた」
「七五年から七六年にかけ、社会党東京都本部の幹部を協力者として取り込むために接近し、二回にわたり、同幹部の発行するニュースレターの経費と選挙資金のためという名目で合計約三百万円を手渡した」

 当時、佐川急便事件で自民党の金権汚職が問題になっているさなかの報道で、この記事は国会での社会党の追及を鈍らせるカウンターとして大きな威力を発揮した。

 もちろん、その動機がいかに政治的なものであっても、事実なら報道するのは当然だ。だが、産経はこの報道である事実を意図的に隠蔽していた。それは、自社、産経新聞の編集幹部が、社会党関係者と同様にレフチェンコの協力者に名前を連ねていたという事実だ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

日本を貶めた戦後重大事件の裏側

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

編集局長がKGBのスパイだった!? 産経が頬かむりする「売国」的過去のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。エンジョウトオル産経新聞の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 週刊文春の小室不倫報道は悪くない!
2 ウソつき佐川国税庁長官の説教があり得ない
3 安倍の「非正規を一掃」は真っ赤な嘘
4 西部邁が「総選挙で自殺を延期した」と
5 暴力、セクハラ…ブラックすぎるパチンコ店
6 「不倫学」が教える防止策とは?
7 平昌五輪出席問題で安倍が二枚舌!
8 古市憲寿が安倍との会食に失笑言い訳
9 元旦朝生のウーマン村本は間違ってない
10 山口敬之が補助金交付関与の新証言
11 公取委がタレント独立阻む契約を違法認定
12 櫻井よしこは嘘つきだ!小林節が告発
13 百田尚樹「朝日読者も日本の敵」発言のヤバさ
14 ほっしゃんの反差別にウーマン村本が
15 安倍首相「沖縄は我慢して受け入れろ」
16 宇野常寛が『スッキリ』クビの裏側暴露
17 マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
18 『朝生』で百田尚樹が徹底論破され大恥
19 NYTの直撃に山口敬之が卑劣コメント
20 小倉智明、坂上忍がセクハラ告発を抑圧
1吉永小百合、声をあげることへの覚悟
2安倍首相「芸能人との会食」は改憲目的!?
3安倍首相「沖縄は我慢して受け入れろ」
4山口敬之が補助金交付関与の新証言
5安倍「杉原千畝は誇り」発言は帝国主義賛美
6河野太郎の「安倍の犬」化が止まらない!
7ほっしゃんの反差別にウーマン村本が
8西部邁が「総選挙で自殺を延期した」と
9「SAPIO」反日バッシングの異常
10日立原発支援政策は“お友だち優遇”
11安倍の「非正規を一掃」は真っ赤な嘘
12安倍自民が名護市長選で卑劣な札束攻撃
13公取委がタレント独立阻む契約を違法認定
14異常!安倍が慰安婦問題を理由に五輪欠席
15古市憲寿が安倍との会食に失笑言い訳
16小倉智明、坂上忍がセクハラ告発を抑圧
17百田尚樹「朝日読者も日本の敵」発言のヤバさ
18平昌五輪出席問題で安倍が二枚舌!
19松本人志が黒塗り問題で逃げと責任転嫁
20ウソつき佐川国税庁長官の説教があり得ない

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

連載一覧へ!

アベを倒したい!

ブラ弁は見た!ブラック企業トンデモ事件簿100

ブラック企業被害対策弁護団

連載一覧へ!

ブラ弁は見た!ブラック企業トンデモ事件簿100

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」