がん告知、失恋、子宮摘出…AV女優・麻美ゆまの壮絶な闘病

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 しかも、病気を公表したときには、ネット上の「セックスのしすぎで卵巣の病気になったらしい」「自業自得だ」などという書き込みも目に入ってきた。AV女優に向けられる偏見のまなざしと、「婦人科系の病気=セックスが原因」という病気への無理解──心ない人々の声に、闘病中の彼女は胸を痛めたに違いない。

 いま、抗がん剤治療も終えた麻美は、イベントや講演会、ライブに参加するなど、活動を再開させている。AV復帰については「観てくださる方に「エロ」以外の余計な思いを持たせてしまった時点で、プロ失格」といい、現状は白紙状態だ。

 だが、病気になったことで“歩けること、身体を動かせること、食事ができること、友達と会えること”といった身近な幸せに気付いたという彼女。本の最後に掲載された、まるでジーン・セバーグのようにキッパリとした彼女の笑顔は、これまで以上に魅力的だ。
(田岡 尼)

最終更新:2017.12.07 06:19

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