高市首相“G7ドタキャン”言い訳の嘘と本当の理由を徹底検証! 直前の麻生との飲み会で何があったのか

2026.10.26 12:10
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 高市早苗という政治家の嘘つき体質と、他責思考は重々承知していたつもりだったが、まさかここまでだったとは……。ほかでもないG7オンライン首脳会議をドタキャンした問題だ。

 10月2日21時30分から、議長国フランスの呼びかけで、エネルギー情勢をめぐるオンラインでのG7首脳会議が開かれたのだが、そこに日本の高市首相の姿はなく、フランス・マクロン大統領やイタリア・メローニ首相ら各国首脳にまじって、なぜか一官僚である遠藤和也外務審議官が代理として出席していたのである。

 オンラインとはいえ正式な「首脳会議」に、日本の首相が欠席するだけも異例だが、そのうえ、高市首相は、このときに他の公務が入っていたわけではなかった。直前の18時30分から〜19時45分に麻生太郎副総裁、木原稔官房長官らと首相公邸で会食をしたあと、そのままG7が始まった21時30分以降も公邸で過ごしていた。

 高市首相はこの不可解な欠席について、「フランスが当日直前に設定したから」「大きなディスプレイが必要で」「回線業者の手配が間に合わなかったから」などと、言い訳を連発してきたが、これらはすべて嘘としか思えないものだ。

 前後の経緯や状況証拠を考えると、この欠席は「麻生氏らと酒を飲んで酔っ払ったためドタキャンした」可能性が非常に高い。

 改めて、高市首相の言い訳がいかにデタラメで矛盾だらけなものだったか、そして、欠席の本当の理由はなんなのかを検証してみたい。

 公邸にいたのになぜ欠席したのかと疑問の声が上がりはじめると、高市首相はまず、10月5日になってXでこんな言い訳を投稿した。

〈この会議は、議長国のフランスが当日直前に急遽設定したもので、代理出席が認められていました。
 バーナム英国首相は欠席・代理出席となり、コスタ欧州理事会議長も欠席されたと聞いています。
我が国からは、米国出張中で直接本件の調整にも当たったG7シェルパたる遠藤外務審議官が代理出席してくれました。〉

 つまり、「議長国のフランスが当日直前に急遽設定した」などとフランスのせいにしたのだが、高市首相はこんな説明が本当に通用すると思っているのか。

 というのも、他の首脳はほとんど出席できていたからだ。リアルG7を欠席したこともあるほどG7軽視のトランプ大統領ですら、北米は早朝の時間帯だが出席(画面はオフにしていた)。イギリスのバーナム首相は欠席しているが、父親の葬儀が理由で、しかも代理出席したのは日本のような一官僚でなくミリバンド外相だった。

 しかも、もっと問題なのは「議長国のフランスが当日直前に急遽設定」という事実関係じたいが、かなりアヤシイことだ。

 実は、フランスの大統領府のホームページを確認すると、10月2日に「各国首脳を招集すると、国民に向け数日前に発表した」と声明を出している。普通に考えて、フランス国民に向け、数日前に発表したことを日本の外務省が把握していないなどあり得ないだろう。

 高市応援団は、直前まで時間など詳細がわからなかった可能性もあると反論するかもしれないが、これまでのG7オンライン首脳会議は、おそらく時差の関係で、21時30分から24時30分の間のいずれかの時刻に開始されている(いちばん多いのは23時開始)。日にちさえわかっていれば、その時間帯だけを空けておけばいいし、実際、高市首相はこの時間帯にスケジュールを入れていなかった。

 また、同日17時59分に、ロイター通信が「マクロン大統領がG7テレビ会議を開催すると発表」と報じている。常識的に考えれば、それ以前にすでに各国とスケジュール調整を済ませていたはずだし、仮に知らされたのがロイター報道と同時刻だったとしても、18時30分からの麻生副総裁らとの会食前であり、会議までは3時間31分あった。応急的に準備することはできたはずだ。

 こうした事実関係をみても、欠席が「当日直前に急遽設定したフランスのせい」というのはありえないのである。

日本の首相が欠席は前代未聞 「業者が間に合わなかった」「外務省が判断」という理由も大嘘!

 しかも、高市首相の言い訳は「フランスのせい」だけではなかった。次にもちだした言い訳は、「業者が間に合わなかったせい」だった。

 10月16日の参院予算委員会で辻元清美参院議員が欠席の理由を質問すると、高市首相は「開催時間が直前まで分からなかった」とくりした後、こう答弁したのだ。

「大きなディスプレイ使うので、業者に頼むので整わない」「回線の接続設定のために業者を呼ばなければならず、間に合わないということもありました」

 これには辻元議員も「業者が来ないと国際会議もできない国なんですか?」と呆れていたが、当然だろう。

 大災害や戦争は予告なく突然起きる、それに伴い急遽オンライン国際会議が必要になる可能性は常にある。それをいちいち「ディスプレイがー」「回線がー」などやっているとしたら、日本の危機管理は一体どうなっているのかという話だ。しかも、この日の国会質疑で外務省は、会議があること自体は2週間前に伝えられていたことを認めている。細かい日時が決まっていなかったとしても、2週間もあれば準備できるはずだ。

 というか、高市首相自身が、8月22日にXにこんな投稿をしていた。

〈官邸と公邸、どちらでもしっかりと仕事ができる環境をつくってきました〉
〈公邸は総理の住居として知られていますが、打合せや執務の場としての機能もしっかりと持っています。海外要人とのリモート会議、公的行事のメッセージ収録、総理秘書官達との打合せを行える大小の会議室や通信環境も整備されています。〉

「ずっと公邸にいるから仕事してないんじゃないか」という疑念を払拭するため、“公邸にいても仕事できる設備が整っている”とアピールしていたのだ。

 もし、回線業者の手配が間に合わなくて会議に参加できなかったというのが嘘なら、今度は「公邸でも海外要人とリモート会議できる」という高市首相の主張が、嘘ということになる。

 さらに、高市首相は、この辻元議員の質問に対して、こんなことも口にしていた。

「外務省の判断もあり、代理出席も認められていた」
「議題がアメリカとヨーロッパの間の問題でしたので、代理出席でよしという話をまずは受けました」

 自分が総理大臣という行政の最高責任者の立場にあるにもかかわらず、「外務省の判断」「代理出席でよしと言われた」と、外務省のせい。他責思考はいつものこととはいえ、この人、自分の立場をわかっているのだろうか。

 しかも、言うに事欠いて「議題がアメリカとヨーロッパの間の問題だったから」である。日本に関係ない問題だから出席する必要ないというのは、国際会議や外交の意義を全否定するようなものだ。外務省がそんな理由で代理出席を認めたり、出席しなくていいという判断をするなど、ありえない。

 実際、G7のオンライン会議は、コロナ下の2020年3月16日に初めて開かれてから、毎年数回行われるようになり、これまで十数回以上は行われているが、外務省の記録を見ても、今回の高市首相以外、安倍、菅、岸田、石破、誰も一度も欠席していない。

 日本だけではない。外務省の記録を見ると、首脳本人が欠席し代理出席だったケースは、2020年4月イギリスのジョンソン首相がコロナに感染・重症化し療養中に、ラーブ外相が代理出席したケース、2021年8月に東京パラリンピック開会式に出席していた日本の菅首相が到着するまでのあいだ茂木敏充外相が代理出席したケース。そして、今回のイギリスのバーナム首相が父親の葬儀でミリバンド外相が代理出席したケース。誰が見てもやむを得ない事情のあった3回だけなのである。

なぜ茂木外相ではなく官僚が代理出席せざるをえなかったのか? 直前に公邸で起きたこと

 高市首相が真実を話していないことは、事務方の外務省の説明を見ても明らかだ。国会質問を行なった辻元議員は、後日、高市首相の答弁内容について、外務省に細かい事実確認を行なっているが、同氏のXによると、回答は以下のようなものだったという。

問 ロイターの報道より先に日本政府は知らされていた、で間違いないか?
→答 言えない。
問 (ロイターの報道から会議開始までの)この3時間31分の間に本当に業者が準備できなかったのか? 政府職員で対応できる人間はいなかったのか? いざとなれば外務省のシステムを使えばよかったのではないか?
→答 言えない。
問 総理が出席する必要はないと判断したのは誰か?
→答 言えない。

 そのほかの質問に対しても「言えない」「答えられない」の一点張り。その様子について、辻元氏は〈職員は「何一つこちらの質問に答えるな」と釘を刺されているようだった。〉という感想も投稿していた。

 過去の森友学園問題での財務省や、最近の簗和生・前農水相による「予算カット」発言をめぐる国土交通省の態度をみてもわかるように、閣僚や政権中枢が行政を歪めた不正疑惑がもちあがった場合、担当省庁の官僚は認めるでもなく否定するでもなく、「一切答えられない」という態度で自分たちの身を守ろうとする。

 今回の外務省の姿勢はまさにその典型であり、高市首相の欠席には、「国民に知られるとまずい事情」があったとしか考えられない。

 さらに「まずい事情」の存在を物語るのが、代理の出席者だ。前述したように、高市首相が欠席した今回の会議は、遠藤和也外務審議官が代理出席していた。

 しかし、前述したように、G7オンライン首脳会議を首脳本人がやむをえない事情で欠席したケースはこれまで3回確認できるが、イギリス・ジョンソン首相のケースではラーブ外相、パラリンピック出席で遅れた菅首相は当時の茂木外相、そして今回のバーナム首相はミリバンド外相と、すべて、首相に次ぐ外交の責任者である外相が代理出席している。G7首脳会議というのはそれくらい重要な国際会議なのである。

 にもかかわらずなぜ、今回は、茂木外相でなく、一官僚にすぎない遠藤審議官が代理出席したのか。茂木外相に別の公務や政務が入っていたわけではない。オンライン会議のその時間、茂木外相は宿舎にいたことが16日の国会質問で明らかになっている。

 そう考えると、答えは一つしかない。高市首相が欠席することになったのがあまりに急すぎて、オンライン会議の設備のない宿舎にいた茂木外相が会議に参加可能な場所に移動するには、間に合わなかった、ということではないか。

 もちろんこの急に起きたトラブルとは、体調不良などではないだろう。そうであれば、一言「急病のため急遽キャンセル」といえばいいだけだ。高市首相が無理のある嘘を並べ立ててでも隠したがっているのは、G7首脳会議欠席が、もっと不謹慎な理由だからだろう。

 そう、冒頭から再三紹介してきたように、高市首相は、予定されていたG7首脳会議が開始される3時間前から、麻生副総裁や木原官房長官と官邸で“会食”をしていた。そして、この会食ではお酒が出され、高市首相も飲んでいた。会食の様子を伝えた時事通信も、「出席者によるとアルコールが供され、首相も飲酒した」と報じている。

 ようするに、高市首相はその会食で酔っ払ってしまい、首脳会議に出られる状態でなくなってしまったのではないか。官邸周辺でも会食が原因であることは確実視されている。

「麻生との飲み会で酔っ払って出られなくなった」というのが真相ではないのか

「酔っ払ったのか、体調不良になったのか、化粧などの準備が間に合わなくなったのかはわからないが、とにかく会食の後、高市首相が急に出られないとなった。しかし、会食が原因でG7首脳会議のような重要会議を欠席したとなると、なぜ会食をずらさなかったのか、なぜ飲酒を避けなかったのかと、批判を浴びるのは必至。だからああやってごまかさざるをえなくなっているんですよ」(全国紙官邸担当記者)

 全く開いた口が塞がらないとはこのことだろう。高市首相は、G7という外交上もっとも重要な会議の前に身内の飲み会を開き、それが原因で会議をドタキャンしながら、それを隠すために「フランスのせい」「業者のせい」「外務省のせい」と大嘘をついて責任転嫁を図ってきたのだ。

 しかも、これはたんに「高市首相は嘘つきだった」で済ませられる話ではない。

 ふだん「国家を守る」だの「安全保障を強化する」だのというお題目をくり返している高市首相だが、当の本人は、飲み会で重要国際会議をドタキャンしても平気な“危機管理意識”ゼロの政治家だったことが明らかになったのだ。

 こんな政治家がトップにいる限り、今後、日本に大災害が起きたり戦争に巻き込まれる危機が迫ったとしても、まともな対応ができるはずがない。表では威勢のいいことを言いながら裏では「寝てない」だの「疲れた」だのという理由で責任を放り出し、自分の失政のせいで多くの国民が命を落としても、被害に遭っても、他国や官僚のせいにして開き直る。そんな光景さえ目に浮かんでくる。

 簗前農水相など閣僚の不祥事が相次いでも、高市内閣の支持率はなぜか大きくは下がらないが、国民はそろそろ目を覚ますべきではないか。

最終更新:2026.10.26 12:32

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着 芸能・エンタメ スキャンダル ビジネス 社会 カルチャー くらし

高市首相“G7ドタキャン”言い訳の嘘と本当の理由を徹底検証! 直前の麻生との飲み会で何があったのかのページです。LITERAは政治・マスコミ・ジャーナリズム・オピニオン・社会問題や芸能(エンタメ)・スキャンダル・カルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。G7、編集部、高市早苗、麻生太郎の記事ならリテラへ。

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄