震災報道で原発をタブーにするテレビ局の実態! 学者の警告を遮るフジと日テレ、中央構造線に触れないNHK

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 スタジオの、自分の目の前にいる専門家が危険な場所に原発が建ち、一体どうなるかはわからないと言っているのに、さらには自分には「(専門的なことは)わからない」と認めているのに、なぜか“原子力規制委員長を信じるしかない”と言う……。こうしたテレビ報道の無責任が福島の原発事故時に多くの住民を危険に晒したことを、宮根はまったく反省していないのだろう。

 そうした原発事故の反省が皆無だったのは、フジの新番組『ユアタイム〜あなたの時間〜』も同様だ。前出の笠原東大名誉教授が、ここでも「伊方原発まで続いている断層がある」と言い、予見しないことが起こっていることを指摘。笠原氏が「次に何が……」と言うや否や、唐突にフジテレビの野島卓アナウンサーが割って入り、「すみません先生、時間がきてしまいました」と“退場宣告”した。

 その後、司会の市川紗椰はしどろもどろになり、原稿を噛みまくった後にCMへ。すぐさま話を打ち切らなくてもCMまでは多少の余裕があったようにも思えた。恐らく原発立地地域の危険性に話が及ぶ前に打ち切ったのだろう。

 もしそうならば露骨にも程があるが、これがフジのスタンスであることは他番組が証明している。現に、フジでは15日の『とくダネ!』でも、社会学者の古市憲寿氏が「地震が起こる度に“原発大丈夫かな”とみんなが心配するようになりましたよね」と感想を述べると(このコメント自体も他人事感が溢れているが)、司会の小倉智昭氏はすかさずコメンテーターの中瀬ゆかり氏に話を振り直し、「中瀬さん、仕方ないですよね」と、原発への不安な気持ちを“いつものこと”と言わんばかりに処理。さらに既報の通り、17日放送の『新報道2001』では、弁護士の野村修也氏が番組の最後に「今回の地震は稼働中の川内原発、停止中の玄海原発、伊方原発が近くにあり、その影響を心配する声も上がっていますが、東日本大震災以降、原子力規制委員会も新しい耐震基準を整備しています。デマに流されず、冷静に公開された情報を受け止めてください」などと、わざわざ原発への不安の声をかき消すアナウンスをする始末だった。

 他方、これまでなら突っこんだ報道を行っていたであろう『報道ステーション』(テレビ朝日)も及び腰を否めない。番組では18日放送で現地の断層調査を行った東北大学の遠田晋次教授を招き、解説を行ったが、そのなかで富川悠太アナウンサーが川内原発と伊方原発に危険はないかと言及。しかし、遠田教授は、川内原発は直接的に影響はない、伊方原発も「憂慮すべきときもあるかもしれない」としながらも「国の非常に厳しい耐震基準をクリアしているということは事実です」と付け添えた。

 いま、問題となっているのは、この「非常に厳しい耐震基準」というものが穴だらけで、しかも想定外の地震が起こりつつある中で、果たして機能するものなのか?という疑問だ。本来、キャスターならば、そうした問題点も触れておくべきだと思うが、富川アナはそのままスルーしてしまったのだ。

 逆に、問題を見逃すことなく、生放送で論争にまで発展させたのが、同じテレビ朝日の玉川徹氏だ。同日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』では、GPS調査による地震予知について特集し、四国北部や琵琶湖西岸などでエネルギーが溜まっているのではないかという調査結果を紹介。ここで玉川氏が四国北部の危険性が指摘されている箇所に伊方原発があるとコメントしたのだが、番組コメンテーターの石原良純氏がこれに噛みつき、「原発が活断層の上にあるのは論外だけど、活断層の近くなら揺れたときに大丈夫か大丈夫じゃないかってことを原子力規制委員会が精査している」と反論したのだ。

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