肩書きを隠して安倍首相に政治献金したNHKプロデューサーは金美齢の娘婿だった! 告発受けるも検察でなぜか不起訴に

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金美齢ホームページより


 民意を無視して安倍首相が強引に成立させた安保法制。それを積極的にバックアップしたのはメディアだ。読売新聞と日本テレビ、産経新聞とフジテレビなどは連日、政権への媚びを隠そうともしなかったが、そんななかでももっとも露骨だったのが、公共放送であるNHKだったことは周知の通りだろう。

 しかし、その陰で、安倍首相がNHKをめぐる「政治とカネ」の問題で刑事告発されていることを、みなさんはご存知だろうか。

 事の発端は「サンデー毎日」(毎日新聞出版)2014年7月27日号にこんなスクープ記事が掲載されたことだった。

「政権と癒着する『みなさまのNHK』 敏腕NHKプロデューサーが安倍首相に『違法献金疑惑』」

 この記事によると、NHK制作局のチーフプロデューサーで、『クローズアップ現代』や『プロフェッショナル 仕事の流儀』などの数々の人気番組を手掛けた小山好晴氏が、安倍首相の資金管理団体「晋和会」に2年間で計40万円の献金を行っていたという。しかも、「晋和会」の収支報告書に記載されていた小山氏の肩書きはNHK職員ではなく「会社役員」。NHKは特殊法人であることから、局員は「NHK職員」あるいは「団体職員」と略されるのが通例だし、そもそも小山氏はいちプロデューサーであり「役員」ではない。これは、政治資金規正法違反の虚偽記載だ。

 また、“NHK番組プロデューサーによる政治献金”という事実自体も問題視されるべきだろう。NHKは「放送ガイドライン」で「自主・自律の堅持」「不偏不党の立場」を謳っており、「職員の服務に関する準則」のなかでも「職員は、日本放送協会の名誉や信頼を損なうような行為をしてはならない」と規定している。NHK職員という肩書きを隠した虚偽記載による政治献金はこれに抵触する可能性があるが、小山氏は現在でも『ファミリーヒストリー』の制作総括など、NHKに身を置き続けている。

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