自衛隊の機関紙が安倍首相の非現実的安全保障政策を批判!「人質救出に自衛隊」は無責任と

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
jieitai_150218.jpg
防衛省・自衛隊60周年記念航空観閲式での安倍首相の訓示(首相官邸HP「政府インターネットTV」より)


「朝雲」は1952年に警察予備隊(自衛隊の前身)の機関紙として創刊された日本で唯一の自衛隊専門紙だ。現在は民間の朝雲新聞社に発行元が委譲されているものの、今も防衛省共済組合を通じた自衛隊内での購読がほとんどで、紙面も自衛隊の訓練・活動報告や隊員の寄稿が中心。事実上の自衛隊機関紙といっていいだろう。

 その「朝雲」が連日の国会での机上の空論のような安全保障論議が聞くに堪えなくなったのか、チクリと安倍政権批判を展開し、防衛関係者の間で話題となっている。

「朝雲」は毎週木曜日発行で、問題のコラム「朝雲寸言」が掲載されたのは先週2月12日付の紙面だった。

〈過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件は残念な結果となった。悔しい気持ちはわかるが、自衛隊が人質を救出できるようにすべきとの国会質問は現実味に欠けている。〉(同コラムより)

 と、書き出しからいきなり「国会質問は現実味に欠ける」とバッサリ。以後、軍事力による人質救出がいかに不可能かが論理立てて書かれている。

 それによると、米軍が昨年、米国人ジャーナリスト救出のために精鋭の特殊部隊「デルタフォース」を送り込んだが、そもそも人質の居場所さえ突き止められずに作戦は失敗したという。米軍は当然「イスラム国」の通信を傍受し、ハッキングも駆使しながら情報収集してもダメだった。さらには地元協力者を確保し、方言を含めたあらゆる言語を操れる工作員を潜入させていた。米軍の武力行使は自衛隊と違って制限がない。それでも、人質を救出はできず失敗した。

〈国会質問を聞いていると、陸上自衛隊の能力を強化し、現行法を改正すれば、人質救出作戦は可能であるかのような内容だ。国民に誤解を与える無責任な質問と言っていい。〉(同コラムより)

 文章の名目上、批判の矛先は「質問者」に向けられる形になっているが、真のターゲットが安倍晋三首相であることは疑いない。なにしろ、「人質救出に自衛隊を」と言いだしたのは、安倍首相本人だからだ。事件発覚直後の1月25日、NHKの『日曜討論』に出演し、通常国会での安全保障と集団的自衛権関連法案の成立に向けた意気込みを問われ、いきなりこう言いだしたのだ。

「この(テロ殺害事件)のように海外で邦人が危害に遭ったとき、自衛隊が救出できるための法整備をしっかりする――」

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門 朝日新書 / 伊勢?賢治 〔新書〕

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

自衛隊の機関紙が安倍首相の非現実的安全保障政策を批判!「人質救出に自衛隊」は無責任とのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。安倍晋三自衛隊野尻民夫の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 昭恵夫人がヘイト運動家にメッセージ
2 下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
3 宮崎駿が『永遠の0』を酷評
4 羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
5 「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
6 元家族会の蓮池透が「安倍は嘘つき」
7 キムタク・マツコ共演の裏で中居が…
8 財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
9 たけし独立に沈黙の文春に林真理子が「忖度か」
10 柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
11 日本会議から勧誘の電話!会話を公開
12 長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
13 松本人志『ドキュメンタル』のセクハラ
14 安倍の嘘つきは小学生時代からだった
15 首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
16 AKB48「Teacher Teacher」に批判の声 
17 財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
18 セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
19 セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
20 りゅうちぇるの意見が真っ当すぎる!
1林芳正文科相に関する記事の削除とお詫び
2セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
3羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
4安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
5村田諒太が安倍政権の国民栄誉賞に異論
6柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
7「安倍はやめろ」抗議デモが国会前を埋め尽くした
8加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
9下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
10財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
11柳瀬秘書官、安倍、加計が一緒にゴルフ
12「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
13財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
14長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
15柳家小三治「総理いつまでやってんだ」
16田崎史郎が「僕“でさえ”会ってると思う」
17昭恵夫人がヘイト運動家にメッセージ
18上念司もケントと同様、加計の客員教授
19セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
20高畑勲監督が「日本の侵略戦争」を問うた幻の映画企画