2020安倍前首相の嘘とトンデモ発言総まくり(前編)

安倍前首相は「桜前夜祭」と「コロナ」でどんな“嘘”をついたのか 史上最悪の嘘つき総理ぶり全開、絶句するしかないトンデモ発言を振り返る

2020.12.31 10:12
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安倍前首相は「桜前夜祭」と「コロナ」でどんな嘘をついたのか 史上最悪の嘘つき総理ぶり全開、絶句するしかないトンデモ発言を振り返るの画像1
首相官邸HPより


 今年、連続在職日数が歴代最長記録を打ち立てた途端、辞職の意向を示した安倍晋三・前首相。だが、7年8カ月という長期政権に幕を下ろしても、いまだに全容解明にいたっていない疑惑、不正、問題が山積み。実際、辞任後には「桜を見る会」前夜祭問題で、ついこの前まで総理を務めた人物が東京地検特捜部に事情聴取を受けるという異例の展開となった。
 一方、当の本人はたったの約2時間、衆参議院運営委員会に出席しただけで「説明責任は果たした」と豪語。「年越しで国民はみんな忘れる」とでも考えているようだ。
 しかし、「前夜祭」問題のみならず、さんざん国民に平気で嘘をつきつづけた男を見逃すわけにはいかない。
 そこで、今年も本サイトでは、安倍前首相が2020年についた嘘に暴言、ありえない言い訳、ネジの外れたバカ発言、ヤジにいたるまで収集し、そのなかから厳選した12本を前後編にわたってご紹介する。
 最後の最後までバカ全開、嘘まみれ、そして無責任を貫いた“歴代最高のサイテー総理”の発言を振り返り、「忘れない年またぎ」にしていただきたい。

「私はですね、幅広く募っているという認識だった。募集してるという認識ではなかった」
1月28日 衆院予算委員会

 現在は東京地検の捜査により「前夜祭」にスポットがあたっているが、そもそも問題の発端は、安倍前首相の地元後援会がツアーを組み、「桜を見る会」に地元関係者を大量に呼び寄せていたという“公金を使った買収”疑惑にある。この日の国会でも日本共産党の宮本徹衆院議員が、安倍事務所が「桜を見る会」参加の案内状で、支援者の家族や知人、友人の招待も呼びかけ、申し込み用紙を〈コピーしてご利用ください〉とまで記載していた問題を取り上げ、“安倍事務所がこうやって幅広く募集していることをいつから知っていたのか”と追及。しかし、安倍前首相は「幅広く募ったが、募集はしていない」と言い出したのである。
 この、屁理屈でさえなく、言葉そのものをぶっ壊してゆくスタイルは、安倍政権を“継承”した菅義偉政権にも引き継がれ、最近も二階俊博幹事長が「飯を食うために集まっただけで会食ではない」だの、加藤勝信官房長官が「虚偽答弁の固定した定義は国会のなかにはない」だのと言い出す始末。安倍前首相による負のレガシーは、あまりにも大きいと言わざるを得ないだろう。

「久兵衛の話もそうですけどね、決めつけをしたら、それ真っ赤な嘘だったじゃないですか。真っ赤な嘘だったですよね? それはやはり自分は嘘をついてしまったということを認められたほうがいいと思いますよ?」
2月3日 衆院予算委員会

 このように、鬼の首をとったように立憲民主党・黒岩宇洋衆院議員に対して「嘘つき」呼ばわりしていた安倍前首相。しかし実際には、衆院調査局が認定しただけでも118回も嘘の答弁をおこなっていたのは安倍前首相のほうだった。呆れるほかないだろう。
 しかも、今年12月25日におこなわれた議院運営委員会でも、黒岩議員が「嘘をついたと認めろ」と迫った安倍前首相こそ嘘をついていたと指摘すると、安倍前首相はいまだに「久兵衛は前夜の会合にすしを提供していないと明確にしている」などと反論したのである。118回も嘘をついた人間がまだ言うか……という話だろう。
 重要なことなので指摘しておくと、黒岩議員も反論していたように「すしを提供していない」と証言したのは銀座本店の主人であり、ニューオータニの支店ではない。さらに、2019年11月24日放送の『サンデーステーション』(テレビ朝日)では、ニューオータニの関係者が「一般論として宴会でニューオータニ内の久兵衛以外のすしを提供することは基本的に認めていない」と証言している。
 だいたい、ここまで「久兵衛のすし」問題にこだわるならば、決着をつけるためにもニューオータニに明細書の再発行を依頼し、国会へ速やかに提出するべきだ。しかし、なぜか安倍前首相はそれを拒絶している。これでは、明細書が公になることで自分がついた「真っ赤な嘘」が新たに発覚するのを隠蔽しようとしているとしか考えられないだろう。

「意味のない質問だよ」
2月12日 衆院予算委員会

 天敵である立憲・辻元清美衆院議員が、「桜を見る会」や森友・加計学園問題を総括して「タイは頭から腐る」と指摘した質疑が終わった直後に、安倍前首相が言い放った“ヤジ”がコレ。
 総理大臣がヤジを飛ばすこと自体、品性を疑わざるを得ないが、安倍前首相といえば事あるごとに「ヤジるな」と野党に繰り返してきた張本人。しかも2015年に同じ辻元議員に「早く質問しろよ」とヤジを飛ばし、その後、陳謝もしていた。ようするに、一度も反省などしてこなかったのだ。
 だが、痛快だったのはこのあと。安倍前首相からヤジを浴びせられた辻元議員は、5日後の同月17日、再び質疑に立つと、「前夜祭」の会場として使用されたANAインターコンチネンタルに問い合わせて得られた回答文書を安倍前首相に突きつけた。安倍前首相はそれまで「明細書は受け取っていない」などと主張してきたが、辻元議員への回答のなかでANAインターコンチ側は過去7年間で明細書を発行しなかったケースは「ない」とし、「宴会代金を主催者ではなく参加者一人ひとりから会費形式で受け取ることはあるか」という質問にも「代金は主催者からまとめてお支払いいただきます」と明言したのだ。
 このときのANAインターコンチの回答は、いまあらためてまったく正しかったことが証明されたわけだが、このとき安倍前首相は「それは、安倍晋三事務所が、ということですか?」「そうではないんだろう」と狼狽。その後、安倍事務所がANA側に確認した結果として「辻元議員にはあくまで一般論でお答えしたものであり、個別の案件については、営業の秘密にかかわるため、回答には含まれていない」と答弁、「私がここで話しているのが全日空側とのやりとりの真実だ」と主張して、「ANAの回答を書面で出せ」という野党の要求にも「信じていただけないということになれば、そもそも予算委員会(の質疑)が成立しない」「すでにコミュニケーションがみなさんとは成り立たない」とまで口にした。
 しかし、なんとこの「やりとりの真実」だと言っていた答弁も「真っ赤な嘘」「捏造」だった。複数のメディアがANAに取材したところ、「直接(首相側と)話をした者が『一般論として答えた』という説明をしたが、例外があったとはお答えしていない。私共が『個別の案件については、営業の秘密にかかわるため回答に含まれていない』と申し上げた事実はない」(毎日新聞2月18日付)と回答したのだ。
 本来ならば、辻元議員が突きつけた決定的な証拠で安倍前首相は詰んでいたのに、嘘に嘘を重ね、ANAのコメントの捏造まで働いていたのである。
 この一件をとっても、安倍前首相がいかに自身の嘘によって予算委員会という重要な審議の場をぶっ壊し、コミュニケーションが成立しない場にしてきたのか、よくわかるというものだろう。

「PCR検査体制を1日2万件に増やす」
4月6日 新型コロナ対策本部会合

「前夜祭」問題だけではなく、今年の安倍前首相の発言を振り返る上で忘れてはならないのが、新型コロナでの後手後手対応だ。症状があっても検査が受けられないという声が大きくなっているなかで、4月6日の対策本部で安倍前首相は「1日2万件」とぶち上げたのだが、実際に検査数が2万件を超えたのは、この宣言から1カ月以上後のことだった。
 しかし、同じ日に安倍前首相は「病床の確保については、現在2万8000の病床を5万床まで増加させる」と述べたのだが、当時、東京新聞が全国の確保できている病床を集計したところ、その数はなんと計1万607床。安倍前首相が言った「2万8000床」という数字は、厚労省が新型コロナ患者に対応できるベッド数ではなく、たんに空きベッド数を挙げさせ、それを足したものにすぎなかったことがわかったのだ。
 安倍前首相の「やってる感」を演出するために、最大限の数をはじき出すべく恣意的な集計をおこなう──。いかに安倍前首相の対応が「ポーズ」だけだったのかは、次の発言からも明らかだ。


(国内感染者数を質問され)「質問通告をされていない」
「だって、これに書いて、これに、これに、これに書いてないじゃないですか」

4月29日 参院予算委員会

 呆れ果てるとはまさにこのこと。この日、国民民主党の森裕子参院議員(現・立憲民主党)から国内感染者数を質問されると、安倍前首相は答えられず、なんと1分以上も狼狽。しかも答弁に立つやいなや「質問通告をされていない」と言い訳しはじめ、この驚きの発言に野党がざわつくと、「それはそうですよ。だって、これに書いて、これに、これに、これに書いてないじゃないですか」などと開き直ったのだ。
 言っておくが、この日はすでに政府が緊急事態宣言の延長で調整に入っており、感染者数の推移はもっとも重要なデータとして総理大臣の頭に入っていて当たり前のタイミングだった。百歩譲って、現況の正確な数字ではなくても、せめて大まかな数字でも述べるべき場面で、それができないなら素直に「いまは正確な数字を把握していない」と言えばいいだけ。だが、それもせずに「質問通告してない!」と逆ギレして喚き立てたのである。
 この醜態はまたたく間にSNS上で拡散され、〈自国民の感染者数を知らないってヤバくない?〉〈バカか?わたしたちのリーダーはバカか?〉などの意見が殺到。作家の平野啓一郎は〈彼が首相で、この危機を乗り越えられるとはとても思えない〉、松尾貴史は〈事前通告がないと、立場上把握していなければならない感染者数について関心がないことがバレてしまうわけです〉とツイートした。
 しかし、その後、安倍前首相はコロナ危機を乗り越えようとするどころか、身勝手にもドロップアウトし、国民を放り出してしまった。その無責任さは、すでにこの答弁からはっきりしていたのである。

「全国で5000万枚余りの世帯すべてを対象に、1住所あたり2枚ずつ、布マスクを配布する」
4月1日 新型コロナ対策本部会合

「感染爆発に備えて新たに病床をこれだけ確保した」とか「国民が安心できるこれだけの生活補償を実行する」とか、そうした国民の不安に応えるメッセージを発するべきタイミングで出た政策が、布マスクの配布──。ほとんどの国民が耳を疑ったであろうこのバカ発言こそが2020年、いや7年8カ月という安倍政権を象徴する歴史的な言葉だろう。
 ある意味、この「アベノマスク」と例の星野源に乗っかった「うちで踊ろう」動画こそが求心力の低下を招き、結果的に長期政権に大打撃となったとも言えるが、安倍前首相はいくら批判されても、その後も「布マスク配布の一定効果は間違いなくあった」などと強弁、「(動画は)私というモデルが悪かったのかもしれませんね(笑)」(「月刊Hanada」9月号/飛鳥新社)などと言いつづけたのである。
 しかも、忘れてはならないのは、国が開示したマスクの調達にかんする契約の文書や納品書などは発注枚数や単価が黒塗りになっており、いまだに全容ははっきりしていないということだ(東京新聞27日付)。
 介護施設向けなども含めると、500億円を超える費用が投じられた「アベノマスク」。科学的根拠や国民の生活実態を軽視し、場当たり的な思いつきでしか動けなかったのが、安倍前首相のコロナ対応だったのである。

★明日(1月1日)公開の後編につづく

最終更新:2020.12.31 10:16

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