さくら夫人が『殉愛』の検証本『百田尚樹「殉愛」の真実』の出版差し止めを申し立て!

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『殉愛』の作者・百田尚樹によると、たかじんは生前、1000枚にも上る大量のメモを書き残しており、百田もさくら氏も「メモはすべて、たかじん本人が書き残したもの」として、さまざまな場面で紹介してきた。

 もっともこのメモには、『殉愛』発売直後から、数多くの疑問の声が挙がっていた。同書の発売にあわせて放映された『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系、14年11月7日放映)の特番(2時間SP やしきたかじん)でメモの一部が紹介されると、その直後からネット上で「たかじん本人が書いたものではないのではないか?」といった疑問の声が挙がったのだ。

 その代表例が、前述の「温井メモ」だった。「温井」とは、たかじんの桃山学院高等学校(以下「桃山学院」)時代の同級生で、現在は同校の校長を務める温井史朗氏のことだ。『殉真』によると、たかじんは遺言書の中で、母校である桃山学院に1億円を寄付するとしていたが、彼の死後の14年2月8日、さくら氏が桃山学院の校長室を訪問。そこでたかじんが生前、温井校長に宛てて書いたという〈桃山に寄付受口になってもらい(さくら氏に1億円の寄付を)戻してやってほしい〉といった内容のメモを温井校長に見せ、寄付の放棄を迫ったという。

 しかし、「温井メモ」のコピーを入手した宝島「殉愛騒動」取材班は、『殉真』と『宝島』4月号の中で、客観的事実の積み重ねと筆跡鑑定の結果から、このメモが何者かによって捏造されたものだと断定している。

 そもそも、この「温井メモ」は、前述のとおりテレビ番組『金スマ』で、さくら氏自らが公表したものだったはずだ。

「そうなんです。それをさくら側は(「温井メモ」が)『これまで公表されたことがない』などと主張しているのですから、取材班の中でも、いったいこの人は何を言っているのかと……」(前出・記者)

 それにしてもなぜ「さくら氏側」は、出版差し止めの理由を、一般的な名誉毀損やプライバシーの侵害ではなく、「著作権侵害」とする“奇策”をとったのだろうか?

 名誉毀損訴訟に詳しい弁護士がこう推察する。

「名誉毀損を理由にすると、宝島側も、それによる不法行為が免責される公共性・公益性、さらには真実性・真実相当性を証明するため、徹底的に反論するでしょう。また、プライバシー侵害を理由にすると、さくら氏が純然たる“私人”か否かが争点になる。これについてもさくら氏は、百田氏の著書で自ら顔を出していて、テレビや雑誌の取材にも応じているため、宝島側の反論が予想され、いずれにしても仮処分を得るのに相当の時間を要する。
 そこでさくら氏側が、もっとも手っ取り早く仮処分が認められると考えたのが、著作権侵害だったのでしょう」

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