STAP細胞捏造・笹井氏自殺は「NHKと文春のせい」は本当か

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画像はNHKスペシャル番組サイト『調査報告 STAP細胞 不正の深層』より


 衝撃的な第一報が飛び込んできた。STAP細胞捏造疑惑で一躍時の人となった小保方晴子ユニットリーダーの上司であり、論文共同執筆者でもあった笹井芳樹理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長が首つり自殺を遂げたのだ。

 ネットでは早速、メディアスクラムが笹井氏を追いつめたというお得意のマスゴミ批判が展開されている。中でも取りざたされているのが、7月27日のNHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」が決定打になったのではないか、という見方だ。

 この番組は、NHKが専門家による独自の検討チームを組んで、捏造の真相に迫ったものだが、この中で、笹井氏が事実上、論文づくりをリードしていたことをあげたうえで、今、最大の焦点となっているマウスのすりかえ問題を笹井氏が知っていたのではないか、と指摘したのだ。

 このマウスのすりかえ問題を簡単に説明すると、以下のようなものだ。STAP細胞は、若山照彦・山梨大学教授が小保方氏から手渡されたSTAP細胞から幹細胞とキメラマウスを作成したことで、万能性の獲得が証明されたことになっていた。だが、相次ぐ不正発覚に疑問を感じた当の若山教授が第三者に遺伝子情報の解析を依頼。すると、小保方氏から手渡されていたのはES細胞をもった別のマウスだった事が判明したのである。

『NHKスペシャル』ではこの問題が徹底的に検証され、小保方氏によるすりかえがあった可能性を強く示唆する事実が次々とあげられた。そして、笹井教授が「ネイチャー」論文で、同一の細胞である事を直接証明するもっとも重要な「TCR再構成」について「TCR再構成は調べた」という文言だけでスルーしていたことをあげ、笹井氏もすりかえに「気づいていたのではないか」と疑義を提示したのだ。
 
 たしかに、この報道は慎重なNHKとしては、かなり踏み込んだものだった。だが、キメラマウス作成細胞のすりかえは他のメディアでは再三指摘をされていたことであり、4月16日の笹井氏の記者会見でも質問が出て、笹井氏はこれを否定している。今更、NHKに指摘されたからといって、それが自殺につながるとは考えにくい。

 もうひとつ、笹井氏の自殺の要因としてあげられているのが、笹井氏と小保方氏との “不適切な関係”が報道されたことだ。

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