傀儡・小泉進次郎が改革できない“キングメーカー菅義偉”の官房機密費疑惑! 不正選挙やメディア対策にも

2024.09.06 06:00
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小泉進次郎公式HPより


「長年、議論ばかりをつづけ、答えを出していない課題に決着をつけたい」──本日午前、小泉進次郎氏が自民党総裁選への出馬表明会見をおこなった。進次郎氏は今回の総裁選で本命視されている候補のひとりで、注目度の高さはダントツ。ワイドショーもこぞって進次郎氏の出馬会見の模様を大々的に取り上げている。

 そして、この「進次郎フィーバー」の裏でほくそ笑んでいるのが、菅義偉・元首相だ。

 進次郎氏の推薦人に菅グループの「ガネーシャの会」の議員が名を連ねたように、今回の総裁選では菅氏が進次郎氏をバックアップ。進次郎陣営では議員票のかき集めに奔走する関係者に菅氏が「それじゃ足りない」と発破をかけているという(「デイリー新潮」5日付)。すっかりキングメーカーきどりの菅氏だが、進次郎氏がもし総裁、総理となった場合、菅の傀儡政権となるのは火を見るより明らかだ。

 現に、進次郎氏が出馬会見で掲げた政策は、菅氏が重点を置いてきた「規制改革」が目玉。解雇規制の見直しやライドシェア全面解禁など、菅氏が乗り移ったかのような新自由主義政策を並べ立てた。

 さらに、進次郎氏は「政策活動費を廃止。旧文通費は公開、残金は国庫に返納」とぶち上げたが、裏金議員については「国民への説明責任を果たし、選挙で信認を得るまで、要職に起用しない」ということのみ。ようするに、すぐにやると明言した解散総選挙に当選すれば、要職に起用すると言っているのだ。

 しかし、先述したように、菅氏がバックにいるならこうしたごまかし姿勢も当然だろう。無派閥の菅氏は裏金問題こそ無関係だが、さまざまな金の疑惑で名前が上がってきた人物だからだ。

とくに、進次郎氏には絶対にメスを入れられない問題がある。それは「官房機密費」の問題だ。

菅義偉は第二次安倍政権下で95億円超もの官房機密費を支出!うち86億以上が領収書なしの“ヤミ金”

 官房機密費は、全体の9割が官房長官の裁量で機動的に使える「政策推進費」に割り当てられており、国庫から引き出される金でありながら領収書不要、支払い先を明かす必要がない「ヤミ金」「究極のブラックボックス」というべき状態にある。ようするに、「官邸の裏金」だ。

 そして、この「官邸の裏金」を使いまくってきたのが菅氏だ。第二次安倍政権下の約7年8カ月のあいだに支出された官房機密費は95億4200万円にものぼるが、そのうち約91%を占める86億8000万円が領収書不要で官房長官の裁量で自由に使える政策推進費。菅氏の官房長官在任期間は2822日だから、単純計算で1日307万円も「官邸の裏金」を使ったことになるのだ。

 しかも、菅氏はこの「官邸の裏金」を、自身の総裁選に使った疑惑まである。

 菅氏は2000年9月2日に自民党総裁選への出馬を表明したが、前日の9月1日に菅氏は官邸内にあった官房機密費1億3200万円余のうち9020万円を、自分が自由に使うことができる「政策推進費」に振り分けていた。さらに、菅氏が首相に指名された同月16日に官房機密費の引き継ぎがおこなわれたが、9月に入ってからそれまでに菅氏が使った金額は4820万円だった。

 総裁選出馬直前に1億円をその自分が自由に使える「ヤミ金」に振り分け、たったの16日間で約5000万円も使うとは。もはや菅氏が自分の総裁選対策費に使ったとしか考えられないだろう。

 実際、安倍政権時代は安倍晋三首相や菅官房長官が、官房機密費を国家の利益のためなどではなく自分の政治的工作のために湯水のように使っているという疑惑が指摘されてきた。たとえば、菅官房長官が陣頭指揮を執り、すさまじい物量作戦が展開された沖縄県知事や市長選でも巨額の官房機密費が投入されたという疑惑が囁かれてきた。
 
 とりわけ重大なのは、菅氏は2019年の参院選における河井案里・克行夫妻による大規模買収事件の資金にも官房機密費を使ったのではないか、と見られていることだ。

 河井夫妻の選挙買収事件をめぐっては、中国新聞が2020年1月に検察当局が河井元法相の自宅を家宅捜索した際に発見されたメモの存在をスクープ。そのメモには、自民党本部から振り込まれた計1億5000万円を指す記述の下に、「+現金6700」「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と手書きで記されていたという。つまり、河井陣営に対しては自民党本部からの支出のほかに、安倍首相や菅官房長官、二階俊博幹事長らといった政権幹部から「現金」で計6700万円が提供され、選挙買収の資金に充てられたのではないかと見られているのだ。

 むろん問題は、その金の出処だ。自民党本部は2019年、政策活動費として二階官房長官に約10億円、選対本部長だった甘利氏に8060万円を渡しており、二階・甘利氏は政策活動費から河井氏に資金提供したと考えられる。一方、安倍首相と菅官房長官のふたりは、官房機密費から出ていた可能性が極めて高い。

 というのも、中国新聞は今年5月、安倍首相が2013年の参院選において、東日本の選挙区の自民党公認候補に現金100万円を渡していた疑いを報道。取材に応じた複数の元政権幹部は官房機密費から支出されたのではないかという見方を示した。さらに、2000年以降の自民党政権で官房長官を務めた人物が、国政選挙の候補者に陣中見舞いの現金を渡す際に官房機密費を使ったことを同紙に証言したのだ。

河井克行・案里夫妻の選挙買収事件で「すがっち500」メモを中国新聞がスクープするも、大手マスコミはスルー!

 本来、「施策の円滑かつ効果的な推進のため」に使われるべき金を、使途を明かす必要がないことを悪用し、自民党候補の大規模選挙買収の原資となっていた──。これが事実であれば重大事だが、検察はメモという証拠まで掴みながら安倍氏や菅氏をはじめとする政権幹部への事情聴取さえ実施しなかった。

 中国新聞「決別 金権政治」取材班による2021年出版の書籍『ばらまき 河井夫妻大規模買収事件 全記録』に大幅加筆した文庫本『ばらまき 選挙と裏金』(集英社)が今年8月に発売されたが、政権中枢に捜査のメスが入らなかったことの背景をこのように記している。

〈捜査がヤマ場を迎える前の早い段階で、関係者から「河井夫妻より上には捜査の手は伸びない」と聞いていた〉
〈買収罪で克行との共謀に問うためには、買収に使われることを分かっていながら資金を提供していたと立証することが必要で、捜査のハードルが高いことは分かる。それでも一般の事件なら、こうした疑惑メモがあれば、関係者として任意で事情を聴くことは当然する。ときの政権幹部ということで、忖度が働いたとしか思えなかった〉
〈疑惑の証拠をつかんでいるにもかかわらず、政権幹部に聴取しないことがあっていいのだろうか〉

 そのうえ、大手マスコミはこの中国新聞の大スクープを黙殺。その理由のひとつは、官房機密費がメディアや御用評論家や安倍応援団ジャーナリストなどにも流れていたからではないのか。

 実際、「政治評論家やジャーナリストへの支出」は、選挙資金への支出と同様に官房機密費についてまわってきた疑惑だ。たとえば、2000年には写真週刊誌の「FOCUS」(新潮社/休刊)が「極秘メモ流出!内閣官房機密費をもらった政治評論家の名前」と題し、田原総一朗や竹村健一、三宅久之、俵孝太郎ら政治評論家に官房機密費から数百万円の金が渡っていると報道。これはあくまで「極秘メモ」でしかなかったが、そうした政治評論家への金の流れについても、官房長官経験者が口を開いたことがある。小渕内閣で官房長官を務めた故・野中広務氏だ。

 野中氏は2010年にテレビ番組や講演で官房機密費について証言をおこない、「(政治)評論をしておられる方々に、盆暮れにお届けするというのが(引き継ぎ帳に)額までみんな書いてありました」と言及。「政治家から評論家になった人が、『家を新築したから3000万円、祝いをくれ』と小渕(恵三)総理に電話してきたこともあった」「持って行って断られたのは、田原総一朗さん1人」と語り、金を受け取った政治評論家に対してこう述べた。

「あんだけテレビで正義の先頭を切るようなことを言っている人が、こんなのを平気で受け取るのかなと思いましたね」

 野中氏は官房機密費が投入されたと取り沙汰された1998年の沖縄県知事選時の官房長官であり(本人は否定)、しかも政治評論家に金を配った立場であって、あれこれ言えたものでもないと思うが、少なくとも、ここまでオープンに語るほど、政治評論家を官房機密費で懐柔することは永田町の“公然の秘密”だという何よりの証拠だろう。

進次郎総理誕生で安倍・菅政権下の言論圧力再びか… “安倍・菅政権の広報マン”田崎史郎はさっそく“進次郎アゲ” 

 そして、この評論家の抱え込み工作のために公金を使うという伝統的な官房機密費の使途は、第二次安倍政権下、さらに露骨になっていった可能性が高い。事実、第二次安倍政権では、メディア、ジャーナリスト、評論家が雪崩を打ったように御用化し、安倍応援団に組み込まれていったが、そのマスコミ工作の中心人物は、官房機密費の裁量権を握る菅官房長官だった。官房長官時代の菅氏が新聞・テレビ各社の幹部、週刊誌の編集幹部、政治評論家、さらにはワイドショーのMCやコメンテーター、芸能プロダクション幹部とも頻繁に会食していたことは有名な話だ。

 菅氏による、官房機密費が投入された疑いのあるメディア懐柔と圧力により、マスコミでは安倍政権に対する忖度が蔓延り、批判を厭わないキャスターやコメンテーターたちが次々に降板に追い込まれていったことは記憶に新しい。菅氏が自民党総裁、総理となったときも、マスコミは「パンケーキおじさん」などとさんざんもてはやし、番記者とのオフレコ懇談会に嬉々として参加したり、記者会見ではなくグループインタビューなどという暴挙に唯唯諾諾と従うばかりで、日本学術会議の任命拒否問題や菅氏の長男による総務省接待問題では忖度報道が横行した。

 現に、今回の総裁選でも、菅氏によるマスコミ工作の影響が見え隠れしている。たとえば、安倍政権のみならず菅政権でもスポークスマンと化していた田崎史郎氏は、以前から進次郎氏の対談本を手掛けるなど進次郎氏と距離が近かったが、今回も露骨な「進次郎アゲ」と「他候補サゲ」に余念がない。実際、小林鷹之氏と共演したときも「ChatGPTみたいな方」と腐して話題となったが、石破茂氏に対しても「後ろから鉄砲撃つ人」、高市早苗氏についても「人間関係を作るのがどうも苦手」などとコメントしている。

「すがっち500」問題をスルーしつづけ、官房機密費の問題も追及しようとしないマスコミが、菅氏が背後にいる進次郎氏の批判をできるのか。御用ジャーナリストが幅を利かせ、メディア懐柔と圧力によって批判が封じられる悪夢が、進次郎総裁が生まれた場合には再びやってくることになるだろう。

最終更新:2024.09.06 06:01

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