W杯惨敗で結婚? 芸能界へ? 内田篤人のタレント価値を占う

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『僕は自分が見たことしか信じない』(幻冬舎)

 2敗1分・グループリーグ最下位という残念すぎる戦績で日本中をため息で包みこんだ、サッカーW杯日本代表。

 しかし、そんな結果以上に嘆き悲しんでいる人たちがいる。ウッチーこと内田篤人選手が「(代表引退を)考えています。日本に帰って少し休んで考えたい」と代表引退を示唆した発言を行ったことから、ウッチー萌えの女子たちが「辞めないで!」「早すぎる!」と悲鳴をあげているのだ。

 内田といえば、精彩を欠くチームのなかで膝の痛みをこらえながらも、ひとり奮闘。その分、落ち込みも激しかったのか、コロンビア戦後は涙も見せていた。が、翌日の会見で涙について記者に問われると、「全然」と泣いていたことを否定。しかし、出場機会のなかった前回の南アフリカ大会からの4年間を振り返ろうとした瞬間、言葉を詰まらせた。しばらく下を向いて涙をこらえ、ウッチーはひと言、「あっぶねー」。

……この涙は見せまいと気丈に振る舞う姿に、当然、女子たちは大盛り上がり。「ウッチー、めっちゃかわいい!」「「あっぶねー」ていうのがウッチーらしい!」など、ファンにとってはつらい場であるはずが一転、萌え会見に変貌した。
 
 こうした根強い女子人気を考えると、逆に、代表引退によって新たなステージが用意される可能性は高い。なにしろ、これまでもウッチーは声優やモデルの仕事を経験済み。となると、否が応でも期待が高まるのが芸能界への転身だ。

 そこで今回は、6月に発売されたウッチー写真集『2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010 Photographs selected by 内田篤人』(幻冬舎)からその魅力を分析し、芸能界に転身した場合の将来を占ってみよう。

●クールさのなかに秘められた熱さが美しすぎる!

 クールで飄々としたイメージのウッチーだが、写真集では必死にボールに食らいついていく姿も見ることができる。相手選手の強い当たりにも負けず果敢に削りに行ったり、身体を前に割り込ませてボールを奪取する姿、両手でガッツポーズをする姿などは、なかなか間近で見ることのできない部分だ。普段は感情を内に隠しているのに、ピッチでのプレーでは秘められた熱さを爆発……。そして常にひたむきだからこそ、痛みに顔をしかめてうずくまるシーンですら萌えるというもの。さらに注目は、たとえ転倒しても、ボールを見つめる真剣な眼差しだけは決して逸らさないという健気さ! これは『半沢直樹』のヒット以降、ドラマ業界で多用される“顔芸”にもすでに順応済み、ということ。ぜひ『半沢〜』の続編では、堺雅人の「誠実で従順な部下役」として登場してほしい逸材であり、最近マンネリ気味の『相棒』でも、水谷豊の新パートナーにピッタリかも。 

●おちゃめでかわいらしい一面も?

 一方、ウッチーにはおちゃめでかわいらしい部分も。写真集には、膝に手をおいて一息ついている岡崎慎司のお尻を蹴ったり、スローインの構えのときに舌を出していたり、監督や選手に笑顔でボトルの水をかける無邪気な表情もバッチリ収められている。とくにぐっとくるのは、エスコートキッズと一緒に座っている際になぜか正座をしている姿や、コートに一礼するきりりとした姿。プレー中は激しいのに、普段は少年のようにイノセントで、でも礼儀正しい──このギャップは、演出しようと計算してもできない“天然男子”ならではの大きなポイント。
 そうなると期待したいのは、コメディでの活躍だ。『あまちゃん』で福士蒼汰が演じた種市先輩あたりは、きっとウッチーが演じてみてもハマる予感。「南部ダイバー」を唱和するウッチー、寿司職人姿のウッチー、「海の底にいたときからアキのことが1番気になっていた」と直球告白するウッチー……ついでに、今回のW杯では点に絡むことができなかった鬱憤を晴らすべく、満面の笑みを浮かべて「おら、ウニ獲ったどー!」と叫ぶウッチーさえ見たくなってきた。

●男子に愛される男子! 腐女子の妄想は膨らんで…

 しかし、やはりこの写真集で注目すべきは、チームメイトとの“絡み”だろう。日本代表選手で、デキてると噂になるほど仲良しの吉田麻也や川島永嗣とのツーショットだけでなく、弟キャラとして可愛がられているシャルケのチームメイト、監督との絡みからも目が離せない。右サイドコンビであるジェフェルソン・ファルファンの頭をポンポンと撫でる姿や、逆にケヴィン=プリンス・ボアテングから頭を撫でられているところ、誕生日も同じゴールキーパーのマヌエル・ノイアーとは2人で肩を組んで走ったり、ノイアーが内田の胸のあたりを触っている姿は、腐女子でなくとも幸福な気持ちになる。しかも、フーブ・ステフェンス監督には頬を撫でられ、イェンス・ケラー監督からは頭をコツン!されている姿まで収録。確実に版元の幻冬舎は腐女子を読者に想定していることがわかるセレクトだ。
 だが、腐女子だけでなくこの“男子にも愛される男子”という要素は、嵐の人気度でわかるように、非腐女子の大好物。さらに、ウッチーにとって最強の魅力は、カワイイ顔してツンデレであるという点。前出の吉田選手のことを「召使いですけどね」と紹介、俺様を吹かせながらも、吉田本人に向かっては「麻也、いつもありがとう」「最高の友だちだよお前は」とデレる始末で、女子のあいだでブームが巻き起こっている“壁ドン”でもかまされた日には、歓喜の声があがりそう。


 と、このように、顔ヨシ、身体ヨシ、性格ヨシのウッチー。喋りも達者なのでバラエティでもナイスアシストが期待できるし、腐女子人気を考えると、『TIGER & BUNNY』でそのヒーローっぷりを発揮したり、『Free!』で肉体美を披露したりで、人気アニメ作品の実写版でも活躍できそうな貴重な存在だ。まあ、ほんとうのファンならば、サッカー人生を後悔することなく全うしてほしいところだが……こうもアレコレ妄想させてしまうのも、彼の引力なのだから仕方あるまい。
(田口いなす)

最終更新:2018.10.25 12:41

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2 ATSUTO UCHIDA FROM 29.06.2010 Photographs selected by 内田篤人

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