自民党・改憲勢力のネトウヨ化が止まらない! 日本会議系集会で安倍信者の元議員が「日本のテレビは中韓に乗っ取られている」

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自民党前衆議院議員 西川京子公式サイトより

 5月3日の憲法記念日、安倍首相は都内で開かれた「公開憲法フォーラム」なる日本会議系の改憲集会にビデオメッセージを寄せ、「この1年間で憲法改正の議論は大いに活性化し具体化した」などと意欲を示した。

 安倍首相は昨年も、この日本会議系集会にメッセージを寄せ、9条への自衛隊明記の方針を発表していた。同集会の主催のひとつ「美しい日本の憲法をつくる国民の会」は日本会議の中心人物らが取り仕切る実質的なフロント組織。ようは、自分のコアな支持層である極右界隈に向けたご褒美的なアピールなのである。

 だが、安倍首相が懇意にする日本会議系改憲団体の実態は、あまりにもお粗末だ。たとえば、同日、福岡市で行われた前述団体の地方組織「美しい日本の憲法をつくる福岡県民の会」の集会では、第二次安倍政権で副大臣まで務めた元自民党衆院議員の西川京子・九州国際大学学長が登壇し、トンデモないネトウヨ的妄想を開陳していた。

 朝日新聞デジタルによれば、西川元議員はまず、陸上自衛隊日報問題について「(日報を)出さない方が悪いとやっているのは完全に日本のメディアではない」と主張。これだけでもクラクラするが、さらには〈テレビ局の放送内容が護憲に偏っているなどと批判し、「同じビルに中国、韓国のテレビ局が入っている。完全に乗っ取られているんですね。(改憲は)この人たちとの戦い」などと発言した〉という。

 ようするに、この元自民党政治家は“マスコミは中国と韓国に乗っ取られている”などと、ネトウヨと全く同じことを得意げに語ったのだ。西川氏はその後、報道陣に対し「テレビ局の住所の一覧表を見たら全部(中韓の局と)一緒だった。番組編成上、影響がないとは言えない」と説明したというが、本当に呆れざるをえない。いちいち真面目に指摘するのも嫌になるほど、頭の悪いネトウヨ陰謀論だからだ。

ネトウヨそっくりの陰謀論デマを平気で口にした元自民党議員の西川京子

 まあ、念のため言っておくが「国内マスコミの住所が中国・韓国マスコミと一緒だ。これは乗っ取られている証拠!」なる話は、何年も前からネトウヨがほざいてきた定番の妄想である。

 たしかに、韓国の公共放送MBCの東京支局は渋谷のNHK放送センターのなかに、韓国・東亜日報の東京支社は築地の朝日新聞東京本社ビルにあるし、聯合ニュースの東京支社は汐留の共同通信本社と同じビルに入っている。他のテレビ局や新聞社の本社にもしばしば韓国マスコミの東京支局が同居している。

 でも、だからなんだとしか言いようがない(笑)。当たり前の話だが、これは各メディアが業務提携を結んでいるからに他ならならず、海外メディアが国内マスコミの本社の一部を間借りするのもよくあること。上記の韓国メディア以外にも、たとえばNHKにはアメリカのABC、朝日新聞にはニューヨークタイムズ、共同通信のビルにはAP通信が入っている。別に韓国メディアだけの話ではないのだ。それとも、ネトウヨは「日本のマスコミは韓国だけじゃなくアメリカにも乗っ取られている」などと言うのだろうか。バカも休み休みにしてほしい(実際、「ニューヨークタイムズは反日」なる妄想を口にするネトウヨもいるが……)。

 しかし問題は、こんなバカ丸出しのネトウヨ陰謀論が、安倍首相もメッセージを寄せる改憲派の集会のなかで、しかも元自民党議員の口からごく自然に飛び出したという事実だろう。

 そもそも西川京子氏は2014年衆院選を最後に政界引退したが、典型的な極右女性政治家。たとえば、憲法では「米国の押し付け」を主張、9条2項改正や家族条項の新設、あるいは夫婦別姓反対、婚外子相続差別撤廃の民法改正反対、教育基本法における「教育は、不当な支配に服することなく」の削除、首相の靖国神社参拝賛成を公言するなど、その主張はゴリゴリの極右、というか日本会議とか安倍首相とほとんど同じものだった。

 実際、自身が落選していた自民下野時には、同じく浪人組の萩生田光一・現幹事長代行らとの雑誌鼎談で安倍氏を擁護、2012年の自民党総裁選挙でもブログなどで熱烈な安倍支持を表明し、同年の総選挙で議員に復帰すると第二次安倍政権では文部科学副大臣に抜擢されるなど、近年では“安倍シンパ極右議員”の一員として見られていた(むしろこんな人がいま大学の学長をやっていることのほうが驚きである)。

 その安倍シンパの元自民議員が、安倍首相がメッセージを送った改憲派団体の集会で、ネトウヨそのものである「中韓に乗っ取られた日本のマスコミ」陰謀論をまくし立てたのは、なにも偶然ではない。

自民党議員のネトウヨ化の元凶は安倍首相

 周知の通り、下野時代から第二次安倍政権誕生にかけて自民党はネトウヨ化し、以降、自民党のネトウヨ化はどんどん進行している。

 これまたいちいちあげていけばキリがないので、本サイトの選挙企画「ウヨミシュラン」(16年参院選版17年衆院選版 )をふりかえってもらいたいところだが、たとえば長尾敬議員がネトウヨによる例の「泉放送制作デマ」のフェイクニュース拡散を呼び掛けたり、ネトウヨと相思相愛的な和田政宗センセイ、杉田水脈サン、そして青山繁晴“尊師”を安倍首相自らがスカウトや重宝したりと、もはやソコが抜けた状態にある。

 だいたい、安倍首相自身が大好きなFacebookでネトウヨに大向こう受けする発言を繰り返したり、デマをばらまいたりしてきた“ネトウヨ総理”なわけで、その安倍政権が長期化するなか自民党全体が“ネトウヨ菌”に犯され、デマでも陰謀論でも差別でも、もはやなんでもアリになってしまったのだ。

 そう考えてみると、今回の西川元議員が日本会議系改憲派集会で開陳したネトウヨ陰謀論は、やはり、安倍自民党に代表される“政治のネトウヨ化”を象徴するものであると同時に、こうしたネトウヨ政治家たちがゴリ押しする安倍政権の「憲法改正」が、いかにヤバい代物であるかをあらためて教えてくれる。

 実際、安倍首相がメッセージを送ったこの「美しい日本の憲法をつくる国民の会」なる日本会議のフロント組織は、「KAIKENチャンネル」なるYouTubeのチャンネルで、高須クリニック・高須克弥院長が「YES!憲法改正」とドヤ顔でアピールする動画を公開するなど、完全に感覚がネトウヨそのものだし、それを恥ずかしいとも思っていないのだ。

 麻痺してしまってはならない。ネトウヨ化した政治と憲法改正でこの国が手遅れになる前に、有権者は目を覚ましたほうがいい。

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