マスコミは全然報じないが、安倍首相のウソと詐術のトンデモ答弁がますますヒドいことになっている!

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 ちなみに安倍首相は、社民党・福島瑞穂議員が緊急事態条項を「ナチスの授権法とまったく一緒」と批判したことを、「限度を超えた批判だ」と国会でブチ切れていた。が、これは福島議員の言うとおりで、実際に緊急事態条項は宣言さえ出してしまえば何人も国の指示に従わなければならなくなるシロモノで、国民の権利を著しく制限、政府の統制下に置くことで戦争邁進の道具立てにする物騒なものである。

 だが、国会で福島議員がいくらその危険性を訴えても、メディアは「また福島瑞穂が暴走」と言わんばかりに報道し、肝心の緊急事態条項の検証さえ行わない。それは今回取り上げた、今国会における安倍首相の大ウソすべてにも同じことが言える。もし、ニュース番組で「日本は裕福な国」「パート月給25万円」という安倍首相の妄言が大きく取り上げられていれば、国民のあいだから「そんな馬鹿な話があるか!」と怒りの声があがっているはずなのだ。

 つまり、安倍首相はこう考えているのだろう。「目障りなキャスターもことごとく降板させられたし、メディアは抑え込んだ。もう何をやっても喋っても平気」と。──SMAPで騒いでいる他方で、この総理はますます増長しているのだ。ここにきて発覚した甘利明経済再生相の現金供与疑惑も、SMAP騒動により雲隠れできるとでも思っているに違いない。

 俳優の伊勢谷友介は昨日、Twitterで〈あほくさ。スマップの事なんかより、未来において大事な選択肢が国会で選択されてる〉〈人が求めるからだというエクスキューズで、大事な事から目をそらし、どうでもいい事に、注視させるメディアに、どんなリテラシーがあるんだろうか。。。〉とメディアを痛烈に批判した。まさに正論と言えるが、これからの国会、そして甘利経済再生相のスキャンダルはどうなるのか、リテラシーを失った大メディアに代わって今後も本サイトでは注視していきたい。
(水井多賀子)

最終更新:2017.02.13 07:22

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