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特別企画◎安倍〜菅政権御用ジャーナリスト大賞(前編)

安倍政権でも菅政権でもとにかく権力大好き! 御用ジャーナリスト大賞10位〜6位発表!指原莉乃、ほんこん、小松靖もランクイン

6位●小松靖(テレビ朝日アナウンサー)
ニュース番組MCに出世でネトウヨぶりに拍車 右派雑誌で「何をもって安倍政権のコロナ対応を批判しているのかわからない」

2020年秋に『ワイド!スクランブル』の司会者から、夕方のニュース番組『スーパーJチャンネル』メインキャスターに出世したテレビ朝日の小松アナ。しかし、そのネトウヨぶりは2020年健在だった。

たとえば、2020年9月1日放送の『ワイド!スクランブル』では総裁選をめぐって、こんなメディア批判をぶってみせた。

「これまでのメディアの理論ですと、両院議員総会のバージョンはフルスペックの党員投票より何か不完全な選出方法であるという印象を、おそらく国民のみなさんお受けになっていると思うんですが、今回は非常事態につき2つある方法の1つである、そして正式な手続きである両院議員総会を開くんだということをちゃんと伝えなければ……」
「フルのほうがいいんでしょう、でもこういう緊急事態にはもちろん正式な手続きとしてそちらをやるということではあるわけですよね」

 昨秋の総裁選で党員投票をしなかったのは、安倍政権の政敵であり党員人気の高い石破茂氏当選の芽を潰すためなのは誰の目にも明らか。あの田崎史郎氏ですら「党員投票をやったほうがいい」と言っていたのに、コロナで緊急時だからという建前を真顔で正しいことのように伝えるとは……ほとんどネトウヨツイッタラーと変わりがない。

 しかも、驚くのは局アナでありながら、右派雑誌に登場して自分の政権擁護を堂々と正当化し始めたことだ。
 
小松は「Voice」(PHP研究所)2020年12月号のインタビューを受けて、このように語ったのだ。

「何をもって当時の安倍政権の対応を批判しているのかわからない、という思いがありました。」
「刻々と状況が変化する現場での措置に思いを致さず、「雰囲気」で糾弾するのはフェアではありません。私は政権を擁護したかったわけではなく、何をもってその対応を批判しているのかの客観的な材料を示すべきだと訴えたかったのです。」

「なにをもって批判しているのかわからない」って、それ、安倍首相と同じで不都合な事実すべてに目と耳を塞いでいるだけだろう。

 しかも驚いたのは、政権批判に疑問を持ち始めた理由について、同インタビューで「個性の強い「ABEMA Prime」の出演者や、番組の進行と並行して流れるSNSの意見を見聞きしているうちに、自分がこれまで接してきた情報はほんの一部にすぎなかったことに気づき始めたのです」と語ったことだ。

 ようするに「ABEMA Prime」のキャスターとして極右コメンテーターの解説やネトウヨのSNSにふれて、マスコミ報道が正しいと限らないことを知ったというのである。

 小松アナといえば、もとからネトウヨぶりが局内でも有名で、あの田母神俊雄センセイを支持していたという話もあるほどだったから、別に「ABEMA Prime」行こうキャスター以降という話ではないと思うが、しかし、こんな“ネットde真実”みたいなことを言う人が、地上波・帯の報道番組のキャスターって、テレビ朝日は大丈夫なんだろうか。

 いや、全然大丈夫じゃないのである。テレ朝は、安倍政権以降、早河洋会長と安倍前首相の蜜月によって、政権批判潰しと御用メディア化がどんどん進行している。ネトウヨアナの小松が『スーパーJチャンネル』のメインキャスターに出世したのもその路線の延長線上に起きたことなのだ。

 小松アナの調子の乗り方をみていると、テレ朝という局自体が日テレやフジをすっとばして、DHCテレビ化する日も遠くない気がしてくるのだが……。
(後編はこちら)

最終更新:2021.01.10 10:39

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