『モーニングショー』のコロナ報道は明らかに官邸と自民党から標的にされている
『モーニングショー』といえば、コロナ問題について、ごく初期から安倍政権の杜撰なコロナ対応を厳しく批判してきた番組。その報道姿勢は多くの視聴者から支持され、視聴率もひとり勝ち状態だ。
『モーニングショー』のコロナ報道をめぐっては、3月はじめにも、厚生労働省、内閣官房、自民党広報のSNSが一斉に『モーニングショー』を攻撃するという事件があった。いずれも事実の訂正などではなく、報道をデマ呼ばわりするため役所や官邸のほうが事実を捻じ曲げ、虚偽の情報をふりまき、正当な論評を無理やり否定するという悪質な言論弾圧以外の何物でもなかった。
しかも、この言論弾圧は官邸幹部の指示によるものだったことも明らかになっている。毎日新聞が3月7日付朝刊で「新型コロナ 政府、ワイドショーに何度も反論 官邸幹部が指示」と打ったのだ。同紙によると、首相官邸幹部が「事実と異なる報道には反論するよう指示した」と明かしたという。
安倍首相の熱心な親衛隊である和田議員も、この政権上層部の空気に乗じて、政権にとって目障りな『モーニングショー』を攻撃したのではないか。
実際、和田政宗のツイートには、「実際に3密だ」と和田のほうを諌めるリプもあるが、和田信者のネトウヨたちはパブロフの犬のように〈テレビ朝日って言うかテレビ自体がもう要りません 日本を貶めたいだけに見えます!!〉〈羽鳥慎一モーニングショーは日本をミスリードさせたくて仕方ないようです。〉〈テレビ朝日、またフェイクニュース?どうしようもないね!〉〈事実誤認と言うか捏造と言うか。〉〈骨からデマ体質〉〈いい加減、放送中止命令とか出来ないんでしょうか?〉などと、『モーニングショー』攻撃を展開している。
政権党によるこのような不当な言論弾圧行為を許してはならない。
(編集部)
最終更新:2020.05.09 01:24