見城、秋元が通う「血液クレンジング」の病院はオトモダチが経営 院長も幻冬舎から出版
ようするに、見城社長と秋元氏は、ほんの2年前まで、このように「科学的エビデンスがない」と指摘される「血液クレンジング」を大々的に宣伝していたわけだ。それを今になって、ウェブ版記事を何の釈明もせずにシレっと削除するなんて、メディア人としての了見を疑わざるを得ないだろう。
しかも、問題の記事をよく呼んでみると、見城氏らが「体にいいから勧めた」と言うような“ピュア”な動機だったとも、思えない。
というのも、見城氏と秋元氏が「2週間に1回通っている」と勧めていた「湘南メディカルクリニック」は、「湘南美容クリニック」で知られるSBCメディカルグループの傘下にある。SBCといえば、ほかならぬ代表の相川佳之氏が見城社長のオトモダチ。実際、(Twitterは今年5月にやめたが)見城氏はSNSでもたびたびSBCの相川氏との会食を写真付きでアピールしたりしている。そして、問題の記事にも出てくる「湘南メディカルクリニック」の阿部吉伸・新宿院院長は、実は、2016年に幻冬舎から『アクセル+ブレーキで がんを滅ぼす免疫療法』なる本まで出しているのだ。
そうした状況を踏まえれば、コッソリ削除した「GOETHE」の記事も、「PR」という表記こそないが、何か“お友達優遇”や“ビジネス”の匂いがプンプンしてきてならないのである。
見城氏と秋元氏が、少し前まで「血液クレンジング」を猛プッシュしていたにもかかわらず、医学的見地からの批判を受けて炎上すると、何の説明もないままウェブ版から記事を削除したという事実は、繰り返すが、出版や音楽などの表現文化の担い手としてありえない行為だろう。しかも、見城氏はテレビ朝日の番組や報道をチェックする番組放送新議会の委員長でもある。そんな人物が疑似科学の治療法のPRに加担していいのか。見城・秋元両氏は、世間に対してはっきりと見解を示す責任がある。
(編集部)
最終更新:2019.11.02 08:39