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元SMAPめぐり公取委に「注意」されたジャニーズ事務所の「圧力ない」は嘘! NHKが民放テレビ局関係者の“圧力証言”を報道

公取委に「注意」されたジャニーズ事務所の「圧力はない」は嘘! NHKが民放テレビ局関係者の圧力証言を報道の画像1
公取委員会が元SMAP3人のTV出演に圧力の疑いを指摘したが…


 やはり、ジャニーズ事務所の圧力はあった。

〈元SMAP3人のTV出演に圧力の疑い ジャニーズ事務所を注意 公正取引委〉17日夜、こうNHKが第一報を伝えたジャニーズ事務所圧力問題。

 ジャニーズ事務所が圧力をかけたことを否定するコメントを出し、公取委員会も明確な違反の証拠は認定できなかったとして「注意」にとどまったことから、ジャニーズ事務所による圧力の実態をきちんと検証する報道は一切なく、「圧力ではなく過剰な忖度」「暗黙の了解」で済まされようとしている。

 そんななか、昨日19日放送のNHK『ニュースウオッチ9』で、さらに重要な証言が報じられた。一方の当事者である民放テレビ局関係者が圧力をかけられたと証言していたというのである。

 公正取引委員会が調査に乗り出したきっかけになったという民放関係者証言は、こんなものだった。

「ジャニーズ事務所のタレントに出演依頼した際、事務所の幹部から、『元メンバー3人が関わっている場合は、所属タレントを出演させられない』と圧力をかけられた」

 この証言が事実であれば、「忖度」でも「暗黙の了解」でも「誤解」でもなく、明確な圧力そのものだろう。元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人がいくら国民的人気を誇るとはいえ、ジャニーズにはそれ以外にも人気タレントが多数いる。それを出演させないというのは、明らかに脅しだ。「3人を出演させるな」とは明言していなくても、「出演させるな」と言っているのとほとんど変わらない。

 実際、ジャニーズ事務所とテレビ局が、ここ数年、稲垣・草なぎ・香取の3人をテレビから排除してきたことは、「誤解」でもなんでもなく、紛れもない事実だ。

 2016年12月にSMAPが解散して『SMAP×SMAP』(フジテレビ)が終了し、2017年6月にジャニーズ退所を発表した時点では、3人が出演する地上波レギュラー番組は、香取の『おじゃMAP!!』(フジテレビ)と『SmaSTATION!!』(テレビ朝日)、草なぎの『『ぷっ』すま』(テレビ朝日)、稲垣の『ゴロウ・デラックス』(TBS)の4本だった。

 しかし現在、これらの番組はすべて打ち切られ、稲垣・草なぎ・香取の3人の姿は地上波テレビ番組から完全に消滅している。

 あれだけの国民的人気を誇り、現在もメジャーなCMにいくつも出演しているタレントが、不祥事を起こしたわけでもなく本人たちの意思でもなく、テレビ番組に一切登場しなくなる。これが異常であることは、誰の目にも明らかだろう。

 レギュラー番組が終了しただけではない。退所して以降、3人がどんな新しい活動をしてネットでは大きな話題となっても、テレビのワイドショーはほとんど無視し報じてこなかった。

 なかでも異常さが際立ったのは、3人が『GQ MEN OF THE YEAR2017』を受賞したときのこと。『スッキリ!!』(日本テレビ)や『めざましテレビ』(フジテレビ)といった情報番組は、この授賞式を報じながら、3人の姿だけが、まるでその場にいなかったかのように一切流されなかったのだ。

 最近、改元時の平成回顧番組や、先日のジャニーズ喜多川氏の業績を振り返る特集などで、久々にSMAPの映像が流され話題になったが、それまではヒット曲を振り返るような音楽番組でSMAPやSMAPの曲などがなかったことにされるというケースも多かった。

 ここまでの徹底ぶりが、単なる「忖度」「暗黙の了解」「誤解」などで済まされるわけはないだろう。

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