女優やモデル、アイドル、AV女優が性的価値以外許されない社会
そういう圧力がさらに激しいのが、アイドルだ。アイドルの場合は、社会的発言どころか“処女性”を逸脱するような発言をするだけで、炎上してしまう。
女性を攻撃する男たちは、女優やモデル、アイドル、AV女優がそういう性的な欲望に立脚したビジネスをしているのだから当たり前だ、などと反論するが、一体何を寝ぼけたことを言っているのか。演技や作品でそういう表現をしているからといって、なぜひとりの女性としての意見まで、男の欲望にあわせ、支配されなければならないのか。
こんなグロテスクな考え方がいまも批判されることなく流通しているというのは、やはりこの国に社会に「男は女を支配するもの」「女は男の性の道具」という考え方が強固に残っているからだろう。
しかし、幸いなのはジャンルを問わず、こうした差別や圧力に対して毅然と立ち向かう姿勢を示す女性が増えていることだ。
紗倉まなは、前出「週刊プレイボーイ」で、世間からの偏見に晒され、それでもブレずに立ち続けていく決意をこのように語っている。
「やっぱりAVは本職として長く続けたいと思っているんですけど、規制は多いし、常に圧迫されてる感じはあって、それを排除できればすごく楽だろうなと思っていまして。いろんな表現でそれを打開できればいいなっていうのはあるんですけど」
ジャンルを問わず、こうした女性たちの表現活動、意見表明をこれからも応援していきたい。
(本田コッペ)
最終更新:2018.10.18 01:53