水原希子がバッシングにさらされた背景にある女性蔑視
元々はモデルとしてキャリアをスタートさせた水原。メディアではファッションについて質問を受ける機会も多いのだが、そういった際も、「男ウケとかモテとか私の中にはないです」「男ウケする為に見た目を変えた所で、結局は中身が大事だと思う。思考などを共有出来ないと、意味がないと思うし、見た目だけで好きになってもらっても、それって相手に嘘ついてる事になると思う」(ウェブサイト「モデルプレス」より)といったように、はっきりと「自分のためのファッション」を打ち出し、「愛されメイク」といったような言葉がもてはやされる状況とは180度真逆の主張を打ち出している。
また、昨年9月、水原がCM出演しているサントリー「ザ・プレミアム・モルツ」の公式ツイッターアカウントに〈日本人じゃないのに!通名と同じ作戦か!?サントリーは当分、不買だろ〉などといったヘイトコメントが多数書き連ねられて社会的な問題となったときですら、彼女は「言うべきことは言う」という態度を貫き通した。
つまり、こういう風に自分の意見をきちんと口にすることが、女性を蔑視することで自分のプライドや優位性を保とうとする男たちにとって我慢ならないのだ。
また。彼らにとって、女優、モデル、アイドルは自分たちの性的な欲望を充足させるための道具でしかなく、その記号的価値を逸脱する行為は“裏切り”となる。だから、女優やモデルが少しでも社会的な発言をすると「文化人気取りだな」と舌打ちをし、それがAV女優になると「肉便器は黙って脱いでろ」という発言を浴びせかけるのだ。