「高価な贈り物や商品券が届くこともあるし、授賞させたいと思われるタレントの曲や映像が入った高価なiPodが送られてきた人もいます。銀座や六本木のクラブでの接待や、有名店でのディナー攻めも多い。これだけご馳走になったら投票しないわけにはいかない、と思う人もいるし、審査員がそれを逆手に取って、投票するからネタをくれ、などと要求するケースも多いですね」(08年9月11日号)
「11月18日の第4回会合までには受賞作がほぼ確定する見込みですが、それまでは昼も夜もレコード会社や芸能事務所の宣伝担当者との会食が入っている。昼に鰻、夜にしゃぶしゃぶ、あるいは昼ステーキで夜は寿司。当然、酒も入る。そんな毎日ですから、胃腸も肝臓も最悪の状況ですよ」(11年11月17日号)
「J-POP系のあるレコード会社では、5人の宣伝部員が1人あたり300万円以上の予算を持ち、さらに制作部も動くので、レコ大関係の接待費は2000万円を下らないでしょう。同社の場合は、高級焼き鳥店などで食事をした後、六本木のクラブのVIPルームで女の子と飲むことが多いようですが、演歌系の大手事務所などは、一次会は1人3万円位するしゃぶしゃぶ屋で、二次会は銀座の高級クラブ……と、会社や事務所によって接待の流儀はそれぞれです」(同前)
ようするに、こうした癒着構造に取り込まれている以上、どんなことがあってもバーニングを裏切れない、そういうことらしいのだ。
これは、もちろん「レコ大」を放送しているTBSも共犯だ。あれだけの決定的な報道が出たら、賞の取りやめか延期をするのが普通。しかし、取りやめるどころか、何事もなかったかのようにそのまま発表を放送したのは、TBSの制作幹部がその癒着構造にからめとられているからだ。
芸能マスコミが抱える闇は視聴者が考えている以上に深いということだろう。
(時田章広)
最終更新:2017.11.12 01:31