毎度のことながら、芸能マスコミの“バーニングの犬”ぶりにはうんざりさせられる。唯一、能年サイドの言い分を記事にしている「週刊文春」は明日発売の号で、能年の母親にインタビューし「報道リンチひどすぎます」と反論させているが、おそらく多勢に無勢、週刊誌やワイドショーでは一切無視されるか、逆にさらなるバッシングにあうのがオチだろう。
ところで、この間、そんな腐ったワイドショーを象徴するような動きを見せた男がいたのをご存知だろうか。
その男の名は、宮根誠司。宮根は司会を務める『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)の5月24日放送で、能年問題が話題になった際、能年ちゃんのことをこう切って捨てたのだ。
「事務所に内緒で自分で事務所を無断でつくるというのは、これ、ルール違反ではありますよね」
ネット上ではこの宮根の発言を受けて、「お前が言うな!」と批判が殺到。宮根自身が2012年に隠し子の存在が発覚していることから「ルール違反なんて、他人のことをああだこうだ言える立場なのか?」と反発を受けた格好だ。
だが、こうしたネット上の反応とはまったく別で、宮根が「ルール違反」と言うことには大きな問題がある。それは、宮根が司会者という報道に携わる立場にありながら、“一方の利害”から発言していることだ。
本サイトでも再三繰り替えしていたように、能年の独立騒動の背景には、能年に不信感を抱かせるにいたった事務所の杜撰な対応がある。
能年は『あまちゃん』(NHK)の撮影中からレプロのスタッフに十分なサポートを受けられず、大ブレイク後もほとんど仕事らしい仕事を与えられず、干しあげていた。そんな能年がレプロのマネジメントに不信感をもち、独立を願い出ると、ブレイク前から指導を受けてきた滝沢充子氏に「洗脳」されているとして独立を却下した。
しかも、レプロは能年の仕事をすべて剥奪、飼い殺し状態に追い込んだだけでなく、週刊誌やスポーツ紙に独立騒動の情報を流し、能年バッシングの流れをつくりあげた。だが、そんなリークに乗らなかったのが「週刊文春」(文藝春秋)だ。「文春」は能年サイドに立ち、『あまちゃん』出演時のギャラはたった5万円だったことなど、そのひどい待遇を報じたのだが、これに対してレプロはなんと1億1000万円という高額訴訟を起こした。こうやってマスコミは黙らせてしまったのだ。