さらに、こうした問題は宮根に限った話ではない。宮根の事務所・テイクオフには、同じく元アナウンサーの羽鳥慎一や田中みな実も在籍しているが、羽鳥には『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)という、宮根と同様に冠の情報番組をもっている。そして、やはりここでも高木美保や長嶋一茂、島谷ひとみといったバーニング系タレントが、コメンテーターやコーナー担当としてねじ込まれているのが現状だ。
特定の芸能プロダクションにとって都合のいい報道をするために、司会者やコメンテーターたちが取り込まれているという現実。その上、今回の能年騒動ひとつとっても、宮根は露骨にミスリードする役を買って出ている。自分の利害のために電波を私物化する──こんな男をのさばらせつづけていて、健全な放送などあり得るものなのだろうか。
(時田章広)
最終更新:2016.06.01 08:18