菅首相は「自分にとって都合のいい話をしてくれる人物」を重用しているだけ
このように、お膝元で検査不足によって感染の蔓延を許し、医療崩壊を起こしている専門家が、よりにもよって国全体のコロナ対策の陣頭指揮をとる菅首相のご意見番を務めているのである。
もちろん、このような異常な人事がまかり通っているのは、最初に指摘したように、菅首相が「自分にとって都合のいい話をしてくれる人物」を重用しているからだ。
岡部氏については、五輪開催をめぐって「東京都で入院すべき人が入院できないような状況になったら大会の中止も考えるべきだ」と口にしたことから「菅首相は岡部氏を遠ざけるようになった」と本日発売の「週刊文春」が報じているが、今回の「BuzzFeed Japan」のインタビューで語った内容は菅首相への擦り寄りさえ感じられる。無論、ここで語られたコロナ医療費の自己負担案や制限の緩和策に菅首相が食いつく姿は容易に想像できる。
しかし、内閣官房参与という公職にある人物のこの暴言は看過できるものではない。とくに「アルファ株は大したことなかった」という評価は高橋氏と同様の暴言であり、辞任に値するものだということは強く指摘しておきたい。
(編集部)
最終更新:2021.08.18 03:16