「安倍首相がサミットので真ん中に」と興奮する東野、松本に石原良純が「あれは在職日数も」
そう、安倍首相の外交実績を語るのとかと思いきや、東野は安倍首相が記念写真に真ん中に!と興奮気味に話し、松本も「そうですよ」「うん」などと一際大きな声でしきりに同調したのだ。
しかし、恥ずかしかったのはそのあとだ。東野に「ねえ、良純さん」と振られた石原良純が「あれは、在職日数とかもあるから」とまともに返すと、なんとなくこの話はしぼんでいき、その後は、東野が「森友問題、加計問題、防衛省日報問題、桜を見る会問題、いろいろあったんですけれども。で、ポスト安倍なんですけど」と、さっさとポスト安倍の話に移ってしまった。
良純が指摘したように、サミットなどの集合写真での各国首脳陣の立ち位置は、議長国の首脳が真ん中で、両サイドに在任期間の長い順に内側から並ぶ。大統領と首相では大統領のほうが先など、きわめてシンプルなルールに沿っただけのもの。別に、各国首脳のコミュニケーション能力とかリーダーシップ、ましてや国際的地位によって競い合われるような類のものではない。2016年の伊勢志摩サミットや2019年の大阪サミットで安倍首相が真ん中なのは単に開催国だったからにすぎないし、在職期間中に国内でサミットがあった福田康夫や森喜朗だって真ん中にいた。
1983年にアメリカ・ウィリアムズバーグで開かれたサミットで、中曽根康弘首相が真ん中のレーガン大統領の隣に無理やり割って入っただけのことが、日本国内では「日本の国際的地位が上がった」などともてはやされたという間抜けなケースがあったが、写真の立ち位置で国際的地位や国際社会における存在感をはかるなど、スクールカーストじゃあるまいし、あまりに頭が悪すぎるだろう。
ところが、この日、東野や松本が語った、安倍首相の実績とやらは、このG7やサミットの記念写真で真ん中に行けたこと、それだけだった。