小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

香港問題で中国政府をまともに批判できない安倍首相と自民党の二枚舌! 中国を攻撃してきたネトウヨも香港市民受け入れは拒否

香港問題で中国を批判してきたネトウヨが香港市民受け入れ問題では差別性丸出し

 もっとも、中国の香港介入を糾弾する右派やネトウヨ連中が本気で安倍首相にプレッシャーをかけ、政権の姿勢を根本的に転換させるよう動くとは、とても思えない。

 それが露呈したのが、迫害された香港市民の受け入れに対する反応だ。1日、在日香港市民の団体が日本ジャーナリスト協会で会見。迫害された香港人の移住先、亡命先として日本が選択肢となる可能性に触れ、日本政府に対し移住条件の緩和など対応を求めた。

 このニュースに対し、中国を激しく批判し香港にエールを送っていたはずのネトウヨたちが、一斉に受け入れに反対しているのだ。

〈香港の過激派な行動は怖いです。〉
〈あの騒ぎを扇動した方々を受け入れるのは嫌です〉
〈胡散臭い連中が後ろにいそうな主張。〉
〈正直言うと…無理な相談だな。親中派や大陸の人間がスパイとして入り込んで来たら一発でアウトだし。〉
〈日本への移民は絶対に反対です。どうやって選別するのですか?〉
〈本当に日本に愛国心を持ち骨を埋める気持ちがある人ばかりだといいのですが、安易に受け入れたらドサクサに紛れて工作員が多数入り込むと思われます。〉
〈生活保護が増えるだけ〉
〈イギリスで受け入れるべき案件!〉
〈台湾に行け。〉
〈移住はちょっと・・・〉
〈テロリストはお断り〉

 あまりに醜悪な手のひら返し。ようするに、連中は嫌中感情、中国差別の発露として香港弾圧を批判しているにすぎず、香港の民主主義や香港市民の人権や生活などどうでもいいのだ。

ウイグル自治区における人権弾圧問題にしても、同じだ。ネトウヨ連中は、国内での在日差別などに反対する声に対し、きまって「だったらウイグルは」などと言ってきたが(黒人差別に抗議の声をあげる大坂なおみ選手にまでそう絡んでいた)、典型的な「whataboutism」で論点ずらしに利用してきたにすぎず、本気で人権問題など考えていない(賭けてもいいが、いま威勢よく中国批判を叫んでいるネトウヨや安倍応援団の連中は、もし日本が中国政府に支配されることになったら、真っ先に中国政府の手先なって、民主派市民を攻撃することだろう)。

 そして、こうしたダブルスタンダードは、逆に親中路線をとっている安倍首相も同じだ。それは単に経済目当てで中国政府に気を遣っているというだけで、中国に対する蔑視感情は右派連中のそれと変わらない。

 本来は、個々の中国の一般市民に対する差別はせず、中国政府の人権抑圧や武力行使については断固として抗議するというのが、まともな民主主義国家の対応だと思うが、安倍政権はそのまったく逆。コロナ問題でもそうだったように中国人に対する差別は野放しにしながら、中国政府の民主主義や人権を侵害する行為にはまともな批判ができないのだ。

 中国政府の香港弾圧にあらためて強く抗議するとともに、安倍政権やその支持層であるネトウヨ連中のグロテスクな二枚舌を徹底的に批判していく必要があるだろう。

最終更新:2020.07.06 01:34

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する