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吉本興業“改革”の委員会が酷い! 自民党に護憲派攻撃を指南した学者、裏金隠蔽に加担の検察警察幹部、三浦瑠麗…

北海道警の裏金問題発覚時の警務部長、三井環を逮捕した主任検事も委員に

 川上氏だけではない。吉本は今回、元警察と検察官僚をアドバイザリー委員に選んでいるが、この人選もひどいものだ。

 まず、元警視庁副総監の島根悟氏は北海道警の裏金問題が明るみに出た時代の道警警務部長。警務部長は警察の人事や会計の責任者で、本来なら経理不正を徹底調査しなければならない立場だが、島根氏は度重なる告発にもかかわらず、当時、ろくな調査もせず「私的流用はなかった」と裏金を否定し、疑惑を積極的に隠蔽していた。そして、島根氏はその後、警察庁長官官房に栄転、安倍政権下ではさらに静岡県警本部長、警察庁長官官房政策評価審議官、神奈川県警本部長、そして副総監へと出世階段を駆け上っていった。事実よりも上層部の意向を優先する典型的な忖度官僚と言っていいだろう。

 検察官僚出身の元最高検総務部長の大仲士和氏も、同じように自分の組織の裏金問題隠蔽に加担している。

 2002年、大阪高検公安部長の三井環氏が検察庁の組織的な裏金を実名で告発しようとして、大阪地検に口封じ逮捕されるという事件が起きたことを記憶しているだろうか。三井氏の容疑は、マンション購入の際にその物件に居住するよう偽った書類を提出したというもので、普通なら逮捕されるなんてことはあり得ない話だった。当の大阪地検幹部も、当初、逮捕には反対していたという。しかし、どうしても三井氏に裏金実態を公にされたくない検察庁は、原田宏検事総長の指揮のもと、関係者の聴取さえないまま、三井氏に対して強引にでっち上げ逮捕を強行した。

 その際、検察上層部の意向に沿って、主任検事として、この口封じ逮捕を実行したのが、当時、大阪地検特捜部副部長の職にあった大仲氏だったのだ。しかも、大仲氏もこのあと、やはり大分地検検事正、岡山地検検事正、最高検総務部長と検察内部で着実に出世を果たしている。

 どうだろう。自分の組織の不正隠蔽に積極的に加担した警察官僚と検察官僚が、吉本興業の「組織改革」「コンプライアンス強化」のメンバーに選ばれているのだ。ここまでくると、何かのギャグとしか思えない。

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