“裁判で負けても絶対謝らない”百田尚樹が謝罪? 安倍官邸と維新の蜜月が関係か
一応、解説しておくと、維新は国政では安倍政権の“改憲補完勢力”で官邸と橋下氏・松井市長の関係は親密。だからこそ、安倍応援団の百田センセイは(とくに大阪では)維新の肩を持ってきたのだろう。まったく、底が知れるというか何と言うか……。
そんな百田センセイだが、冒頭で紹介したように、4日にはこうしたTwitterでの発言を「反省」し、「謹慎する」と宣言した。いつもはデマに決定的な証拠を突きつけられようが、裁判で負けようが一切頭を下げない百田センセイが、今回は急にしおらしくなったのはなぜなのだろうか。
実は、この罵倒合戦のさなか、百田センセイが「都構想をつぶす」などと言い始めるのと前後して、松井市長がTwitterで〈足立さん、橋下氏、百田氏、有本氏の靖国議論は主義主張の異なる現代人が英霊の魂にいかに報いればいいのか?という視点で本気で議論されており僕は大変勉強になりました。民間人である有本さんに、内容ゼロは失礼です〉とツイート。足立議員にしっかり謝罪するよう促すなど、必死にフォローにまわっていた。
お怒りの百田センセイにヘコヘコとする松井市長も松井市長だが、こうした流れを考えると、やはり何かしらの手打ちでもあったのだろうか。あるいは、“改憲補完勢力”である維新との良好な関係を維持したい官邸筋から、百田センセイに矛をおさめるよう要請でも下ったのだろうか。
いずれにしても、この「橋下・足立vs有本・百田」の醜いツイッターバトルによって明らかになったのは、百田尚樹というオッサンが、実際には政策など何にも考えないまま、維新を応援していたということだ。いや、それは実のところ、安倍首相に対してもそうなのかもしれない。
ちなみに、百田センセイは4日に「ツイッター謹慎」を宣言した2時間後、ごく当たり前のようにツイートを再開した。さすがの“嘘つき”だが、「都構想つぶす」発言はともかく、足立議員に対してはいまだにご立腹な模様。表向き沈静化をはかろうとも、しこりは残り続けるだろう。本サイトとしては、このまま永遠にやりあってくれていっこうにかまわないのだが。
(編集部)
最終更新:2019.07.05 08:19