持ち上げまくっていた「大阪都構想」を「つぶす」と言い出す百田尚樹の無節操
〈本を売らないといけないのは分かりますがって…… なんやねん、その言い方は。おちょくってるんか。謝れよ。ケンカやったら買うたるで。〉
〈しょうもないツイートしてるヒマあるんやったら、俺に何か言うて来い。きっちり謝まらへんのやったら、絶対に許さんぞ、このボケ。国会議員や思て、調子に乗っ取ったらえらい目にあうぞ。〉(百田)
百田センセイはその後も〈ケンカやったら、何でもやるで。何やったら、殴り合いでもええで〉〈もう謝らんでええわ。まあ、いろいろ覚悟しとけや〉などと連発。もはや暴力団まがいだが、さらには維新がかかげる大阪都構想を「つぶす」と言い出した。
〈ここまで私をコケにする足立康史みたいなクソがのさばっている党は応援できないし、大阪都構想も支持できない。松井さんと吉村さんには悪いが、はっきり反対に回らせてもらう。〉
〈それに大阪にも住んでいないから都構想は生活に何の関係もない。〉
〈有本さん、もうこのガキ、謝っても許すな。ワシも許さん。こんなアホひとりを制御できない党もあかんやろ。松井さんと吉村さんには本当に申し訳ないが、来年の大阪都構想はつぶさせてもらうわ。〉(百田)
いや、ちょっと待ってくれ(笑)。キレてるのは分かるが、百田センセイといえば、これまで“維新の味方”として大阪都構想を支持してきたのではなかったか。実際、4月の大阪W選挙でも維新の松井一郎市長と吉村洋文知事を応援するツイートを連投。自民党が俳優の辰巳琢郎に府知事選出馬を要請すると、〈もし、出馬したら、大馬鹿者ということを証明したことになるね〉〈即座に断らないところが、コジキ根性丸出しやね〉との罵倒を繰り返していた。
つい先日も、極右雑誌「月刊Hanada」(飛鳥新社)の7月号、8月号と連続で松井市長と対談している。百田センセイは、W選挙で維新が勝利して「本当によかった」「大阪府民と大阪市民の答え、つまり民意」「自分には子も孫もいないけれども、自分たちが死んだあとも大阪に住んでいる若い人たちのことを考えて維新に投票してくれる。その気持ちは本当に嬉しいですね」(7月号)と絶賛し、「私は以前から、大阪都構想に大賛成してきました」(8月号)と都構想も持ち上げていた。
それが、ちょっと“暴言王”足立サンに喧嘩を売られただけで、「大阪都構想をつぶす」ときた。しかも「大阪に住んでないから生活に関係ない」などと嘯いている。ようするにこのオッサン、最初っから政策なんて考えずに維新を応援していただけ。それをツイッターで自ら暴露してしまったというわけである。