ついでに金融庁の勧める資産運用もやっていることを告白した田崎史郎
しかも、田崎氏の老後対策は年金給付を繰り下げしないことだけじゃなかったらしい。コーナー前半で金融庁の報告書が投資を勧めている問題について議論していた際、MCの恵俊彰が投資に対する不安感を語ったのに対して反論。「僕も会社で退職金もらうときに、一緒にそれどこで運用しますかっていうんで、リスクが高いけど配当が多いってやつとか、リスクはほとんどないけれども配当が低いやつとか、5つか6つ組み合わせてるんですよ。で、それで若干のプラスになるっていうようにしてるんです」と、金融庁の勧める資産運用をすでにしっかりやっていたことも明かしていた。
いずれにしても、田崎氏は老後をかなりきちんと計算しているらしい。そう言えば、田崎氏は時事通信を60歳定年退職後の65歳までのシニア嘱託社員も終え、報酬などが出なくなったとされる2015年前後から、その安倍政権擁護姿勢のギアが一段上がった気がする。安保法制の強行成立で、安倍政権の独裁体質がそれまで以上に露わになったのに、田崎は連日テレビにハシゴ出演しアクロバティックとしか思えない露骨な擁護コメントを盛んに口にするようになっていったのもこの頃だ。まさか田崎氏の安倍応援団化は、老後の不安を解消するためだったのか。
それはともかく、今回の田崎氏の告白で国民が絶対に心に留めておかなければならないことがある。それは、前述したように、安倍政権の政策をあれだけなんでもかんでも肯定し続けている安倍応援団の田崎氏が、自分の年金給付だけは、国の方針にさからい、繰り下げせずに給付を受けていることだ。
これこそが、金融庁や厚労省や年金機構が喧伝している年金繰り下げ=受給開始年齢の後ろ倒しが「詐欺」であることの証明だろう。
(編集部)
最終更新:2019.06.15 07:04