平手友梨奈は「この場からいなくなりたいです」とまで言っていた
そのような状況が、メンバーに負荷をかけるのは明らかだ。向上心があればなおさらである。前掲「BRODY」のなかで今泉は「今は欅坂46は笑わないとか、そういうイメージがあると思うけど、また違う欅坂46を作りたいなって気持ちがあります」と発言。また、小林由依も「私も今の欅坂46じゃない欅坂46の一面を知りたいっていう思いがあります」と語り、現状とは違うグループの姿への希望を語っているが、それが実現する可能性は、現状ではかなり低いと思わざるを得ない。
小林は今回の武道館公演振り替えを受け、ブログに〈開催することができなくなってしまったことがとても悔しいし悲しいです。出来ることならやりたかったけど私たちの力不足が招いた結果だとも思っています〉と綴り、また、キャプテンの菅井は〈このままではいつまでも平手ちゃんにばかり負担がかかってしまうし、グループとしても前に進めないのではないか。夢の武道館出られるみんなで力を合わせて責任感を持って今出来る全てでぶつかってみたい。折角頂けた大きなチャンス。でも、時間もない。。。スタッフさんの冷静な視点での意見を聞いて納得できました。今の私達は武道館に立つべきではなかったのかもしれません。そう受け入れなければ。。〉とまでブログに書いて悔しさをぶちまけていた。
現在のような状況が誰も幸せにしていないことは、総合プロデューサーの秋元康氏も認識しているはずだ。「QJ」vol.135(太田出版)のインタビューのなかで秋元氏は「平手はよく「この場からいなくなりたいです」と言うんですね。ピュアな子なので人間関係に疲れちゃう場合もあるんだろうし、あるいはセンターでい続ける重圧かもしれない」と語っている。
「この場からいなくなりたいです」とまで言われているのに、それでも負荷をかけ続けるのは果たしてどうなのか。これは、どう考えてもSOSのサインだろう。
今回の武道館公演はそのような状況を変えるチャンスにもなり得たはずなのだが……。
(編集部)
最終更新:2018.01.17 06:01