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高樹沙耶インタビュー

高樹沙耶が最後の独占告白! 医療大麻解禁、メディアバッシングへの思い「今の日本は異なる価値観を断罪する」

高樹が「あまりに辛すぎた」と語ったマスコミによる“報道リンチ”の内実

——事件後、初めて上京されたということですが。

高樹 判決後、はじめて自由な時間をいただいたので、両親に会ったり、いろいろな関係各所にご挨拶周りをするために数日前から、こっそり上京していたんです(笑)。

——そもそも昨年10月25日の逮捕からして異様なものでしたね。関東信越厚生局麻薬取締部など複数の麻取が30人もの陣営で、わざわざ石垣島まで出向くという狙い撃ち、かつ大規模な捜査でした。しかも逮捕から3カ月もの間、釈放が認めらないという異例なものです。

高樹 そうですね。長かったです。3カ月拘留されて、さらに3カ月くらい裁判で拘束されましたから、結局半年ですね。逮捕当初から大麻の使用は認めていたのですが、所持や所有は本当にしていなかったので否認しました。それが事実なのですが、証拠隠滅の恐れがあるからと保釈が認められなかったのです。

——マスコミ報道も異様でした。逮捕直後から、ワイドショーは高樹さんの私生活、石垣島での共同生活ばかりをセンセーショナルにクローズアップしていましたし、それは判決後も続いています。

高樹 あまりに辛すぎたので、逮捕当時の報道は見ていないですが、判決後の報道は録画でいくつか見ました。かつて一緒にお仕事をしたこともある方々のコメントが、とてもヒステリックでショックでした。しかも大麻への活動や事件とは関係ないところで人間性までを罵倒する。報道リンチという言葉がぴったりくるぐらいの出来事だったかな。大麻を面白く思っていない人たちの格好のターゲットだったのかな。ですからいま、どんなに医療大麻について訴えてもテレビ報道はあの状態なので(苦笑)、非常に難しい。なかでも、大麻についての議論がないことが一番残念でした。医療大麻のことなど考えたくない、お上がダメだ、法律違反だと言っている以上、それに疑問ももたないし、検証も検討もしないということなのでしょう。これ以上、私が何を言っても向こうはまた相変わらず泥を塗ってくる。ですから今後は医療大麻の効用について、気がついた専門家の方が立ち上がってくださるのが、一番クリーンでいいのかなと思っています。私は今回の有罪判決で、より説得力を失うという状況になってしまった(笑)。私はいまイタイ存在かもしれませんが、会見でも言ったように、決してふざけた気持ちで大麻草に向き合ってきたわけではないんです。実際、いままでタブーとされてきたことに対して、突っ込んでいった。その勇気だけは賞賛してくださる方もいるんです。リテラさんとか幾つかのメディアや中部大学の武田邦彦教授などに評価を頂けただけで、私ができることはやり切ったかなとも思っています。

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