小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

高畑裕太事件で文春、セブン、フライデーが被害女性に“セカンドレイプ”的報道! 合意匂わせ知人男性を暴力団と…

 本サイトは率直に言って、これらの報道は明らかにやりすぎだと考えている。たしかに、高畑裕太が被害者の告訴なしに立件できる「強姦致傷」という非親告罪で逮捕されたにもかかわらず、被害者との間で示談が成立して、釈放されたことは不可解だ。冤罪の可能性はゼロではないし、ある程度の事実解明も必要だろう。

 しかし、そのために、女性を特定できるようなプロフィールを暴き、セックスのディテールまで書く必要があるのか。これは明らかに“セカンドレイプ”だろう。

 しかも、その内容はミスリードに満ちている。はっきりさせておくが、女性は性行為に合意などしていない。高畑に押し切られて部屋にいっしょに行ったのは事実のようだが、高畑の誘いには最初から一貫して拒否の言葉を言い続けていた(これは高畑も認めている)。そのあとも、立場上、騒ぎになるのを恐れて大声をあげたりしなかっただけで、高畑に強引に迫られ、性行為をさせられた可能性が高い。それを、強い拒否がなかったことをもって合意があったかのように主張する高畑の言い分は、完全に男の身勝手な理屈である。

 また、これらの週刊誌は、この知人男性が「暴力団関係者」で示談でも中心的役割をしたと、まるで、この人物が金を脅し取ったかのような印象を垂れ流しているが、これも完全にミスリードだ。

 この知人男性はたしかに以前、暴力団に所属していたが、いまは足を洗っており、カタギだとされている。しかも、この男性は女性から相談を受けて、すぐに警察に通報している。もし、金を脅し取るつもりならば、そんなことはしないだろう。この男性は、単に女性から「レイプされた」と相談を受け、激昂して警察に通報しただけなのだ。

 男性が高畑の出演する映画スタッフらを脅していたというのも、捜査員が側にいた場所でのことで、単に怒って怒鳴っていたと考えるべきだろう。女性側の示談金交渉も、もちろんこの男性でなく、弁護士が行っている。それを“美人局”のように書くのは、どう考えてもおかしい。

 そして、一連の週刊誌報道には、もうひとつ気になることがある。それは、これら記事の情報の一部が、群馬県警から出ていることだ。「フライデー」が知人男性を暴力団関係者としたのも、群馬県警からの情報である可能性が高いし、「週刊文春」が書いた高畑の供述のディテールは、群馬県警から供述調書を入手しなければ書けないものだ。どう考えても、群馬県警が積極的に情報を出しているとしか思えない。

 実は、この背後には、群馬県警による自分たちの“失態隠し”の意図があるのではないか、と言われている。

関連記事

編集部おすすめ

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する