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次男がボクサーデビュー! 辰吉丈一郎は家事や子育てに積極的な“フェミ夫”だった!

 そんな父親に11歳の長男・寿希也も「父ちゃん、俺、16になったら家を出て、ボクシングで世界チャンピオンになるでぇ」と答えていたというから、丈一郎の子育てはある意味成功だったのだろう。そして食べ物の好き嫌いも許さず、きっちりしつける。幼い頃トマトが苦手だった寿希也を決して許さない父。「食べるまで許さん」と何時間でも食べ終えるのを待ち続けたという。さらにそのしつけは意外にもかなり細かいらしい。

「家にいる旦那を一言で表現するならば、ここだけの話、まるでヒステリーババアのようです(略)。まず旦那には資源の無駄使いが許せません。ティッシュペーパーを箱から1枚とったら、鼻を1回かんだくらいじゃ捨てません。3回も4回も鼻をかんだり、テーブルの汚れをふいたりします。子どもたちが小さい頃は、旦那と毎日いっしょにお風呂に入っていました。『シャワーを流しっぱなしにするな』『シャンプーを使いすぎるな』など、お風呂場でも細かく注意します」

 そして悪いことをすればとことん説教する。こうした子育てを実践する丈一郎だが、しかし兄弟の個性の差はこの頃から顕著だったことがわかる。

「寿希也は小さな頃からたくさんの大人と接していたせいか、あるいは辰吉の子どもということでたくさんのメディアに露出されたせいか、気持ちを人に悟られるのを嫌がるところがあります。自分の弱みをさらけ出すことがなかなかできません。少し、自意識過剰なところがあります。(略)一方寿以輝は、何も気にしない、どう見られようが知ったこっちゃない、「俺は俺さ」と楽しそうに生きています」

 繊細で気持ちのやさしい兄と、頑固で負けず嫌いでヤンチャな弟。夫婦喧嘩が始まると、必死に仲裁に入る兄と、好きなテレビから目を離さない我が道系の弟。母親から見ても、丈一郎と似ているのは弟の方だったようだ。

「上の子 寿希也は私に似ています。下の子 寿以輝は旦那に似ています。特に寿以輝は旦那にそっくりそのまま。物怖じしない図太い神経、言い出したら聞かないしつこさ、要領が悪く一途なところ、目や口など顔の作りかたまでそっくりです」

 02年のセーン・ソー・プルンチットとの復帰戦で丈一郎が勝利を収めた際、うれしさのあまり泣いていた兄に対し、弟はというと「俺が闘ったんや」とばかりにリングで堂々と立っていたというからその性格の差は歴然だろう。

 2人の兄弟は共にプロボクサーを目指し、そして弟はプロボクサーとなった。現在は会社に勤務する兄も、弟のデビュー戦を両親とともにリングサイドで見守った。そんな寿以輝の試合後、丈一郎は取材に「まだ1試合。なんもわからんよ」と言いながらこう続けている。

「これからやろ、大変なんは。でもアマ経験なしのデビュー戦だったことを考えたら、よくやったんちゃうか。相手の岩谷選手もいい戦いをした。勝たせてもらったけど、相手にも頑張って欲しい。やっぱり自分の子やから、緊張の度合いがちゃうよ」

 しかし、今回の試合は“イクメン”辰吉丈一郎の一区切りでもあったのではいか。プロボクサー・寿以輝の将来はもちろんだが、辰吉丈一郎のこれからが楽しみになってきた。
(林グンマ)

最終更新:2015.05.07 09:38

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