小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

吉高由里子は朝ドラも紅白も断るつもりだった!翻意させたマネージャー愛

 吉高を支え、女優人生のターニングポイントをつくり出してきたマネージャー・加藤氏。「Quick Japan」によれば、〈映画『蛇にピアス』のオーディションを受けさせ、「うぃー」のウイスキーのCMを驚異の営業術で勝ち取り、男性だけでなく女性にも愛されるようなイメージ作りを意識した〉のは、すべて加藤氏の手腕によるもの。いわば女優・吉高由里子の育ての親ともいうべき人物だが、その彼女が間もなく、所属事務所・アミューズを退社。長野市長である父を支え、家業を手伝うべく、実家へ戻るのだという。じつはこの「Quick Japan」も、ふたりの“別れ”にスポットを当てて企画された100ページにも及ぶ大特集なのだ。

 なんでも、まだ新人だった吉高に加藤氏が抱いたイメージは、あまりいいものではなかった。対談で、加藤氏は吉高の印象をこんなふうに打ち明けている。

「うちの会社の偉い人と仲良さそうに、女友達みたいにしゃべってる人がいるなあって。「あの子、なんなの?」みたいな感じで思ってたよ」

 しかしその後、加藤氏は吉高の担当を任された。吉高が18歳、加藤氏は入社6年目。ふたりの距離が縮まるのは、吉高から頻繁にかかってくるようになった「何してるの?」という電話だった。

「高校は通信だったから、友達がいなくて。夜はドライブしてたんですけど、せっかく外に出たんだから、誰かに会いたくなるじゃないですか。そういう時に連絡する相手が、カトさんしかいなかった」(吉高)

 一方、「アーティストとの距離感みたいなものは、今までずっと保ってきた」という加藤氏は、吉高と近付くのを避けていた。それでも「ぐいっと、急に」吉高は懐に入ってきたのだという。

 たとえば、加藤氏が吉高の電話に「仕事だよ」と言っても、吉高は「じゃあさ、何時に終わるの?」。仕方なく加藤氏の自宅に一度招くと、それからは吉高が「アポなしで家の前で待ってる」状態に。吉高によれば、「テレ東がやりそうなことやってた。「やっほー!」って言って驚かせる」らしい。

 そうして、ふたりの関係は〈友達であり、家族であり、それ以外の何か〉になった。なにより、加藤氏は吉高の女優の才能を誰より信じ、惚れ込み、そして愛した。その深い関係があったからこそ吉高は国民的女優にまで登りつめることができたのだろうということが、この特集を読んでいるとひしひしと伝わってくる。

「由里ちゃんは誕生日のメールを毎年くれるんですけど、尋常じゃなく愛らしいんですよ。人に対してこんなにまっすぐ「好き」って言える人がいるんだって、びっくりして。(中略)私はマネージャーでもあるけど、加藤久美子として見て、接してくれてるなって感じたんです。私だけじゃなくて、みんなにも愛を与えられる子だから……好きにならずにいられない(笑)」(加藤氏)

 この特集に対して、吉高は「自分の花道を自分で作るって、そんな前のめりなマネージャーいます?」と話しているが、この企画だって、加藤氏の“吉高愛”の結晶だ。実際、誌面で語られる吉高の素顔は、誰もが好きになってしまいそうなほど、とても魅力的だから。

 デビューから10年目。朝ドラヒロイン、そして紅白の司会という大きな仕事だけでなく、特別な関係だったマネージャーとの別れを迎える吉高由里子。節目を越えて、来年、どんな活躍を見せるのか、楽しみにしたい。
(サニーうどん)

最終更新:2014.12.12 04:46

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する