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なぜ、サヨク・リベラルは人気がないのか…社会心理学で原因が判明!?

 一方、リベラルや左翼的と見られる陣営のキャッチコピーはどうか? 朝日報道問題では「左」はディフェンスにまわっており、せいぜい「『慰安婦』問題の本質を見よ」くらいの言い方に徹している。これはほぼ〈ケア〉基盤のみを標的にしていることは明らかなので、対称的に安倍政権を攻撃するコピーをとりあげてみたい。たとえばリベラル論壇なるものは、いったいどんな言葉を使って大衆に訴えかけようとしているのか。まずは総本山である岩波書店の「世界」から見てみることにしよう。

「集団的自衛権を問う」(14年5月号)
「空洞化する民主主義──小選挙区制20年の帰結と安倍政権」(14年2月号)
「情報は誰のものか──秘密と監視の国家はいらない」(14年1月号)
「「96条からの改憲」に抗する」(13年6月号)

 堅い。堅すぎる。なんだ?この優等生っぷりは……完全にインテリ層にターゲットを絞りきっているではないか。これでは大衆がなびくはずがなかろうよ。さて、もはや「世界」の大衆への影響力はなきに等しいと仮定したところで、左巻き週刊誌の代表格「週刊金曜日」(金曜日)ならばどうだろう。

「集団的自衛権の詭弁」(14年6月13日号)
「世紀の大悪法 特定秘密保護法案」(13年11月15日号)
「日本を売る秘密交渉TPP」(13年10月18日号)
「アベノミクスの化けの皮」(13年7月5日号)

 び、びみょう……。「世界」よりかはマシと言えるが、まだまだパンチが効いていない。意外なことに「日本を売る」というキャッチを用いて、保守が重きを置く〈忠誠〉基盤への勧誘にも色気を出しているが、なんともノリが悪いように感じる。それは筆者が〈忠誠〉に魅力を感じない「リベラル」だからなのか? うーむ、とにかくイマイチ。

 もっとも、筆者は両誌の内容にまでケチをつけたいわけではない。ただ「左」のキャッチコピーが今ひとつだと指摘したいだけだ。とかく、各誌表紙の文言を見てみれば、リベラル側の“作法”がおとなしすぎることがお分かりいただけただろうと思う。「右」からは「売国奴」や「国賊」呼ばわりだぞ? もっとなんか、こう、ガツンと言い返してやったらどうなんだい!?

 と、こんなことを言うと「左」の一部から「しかし感情論に実りはない」とか「こういうときこそ冷静に問題を分析したい」という意見が返ってくることが目に見えている。まあ、その種のオッサンたちからしてみれば、いろいろとトラウマがあるのだろうからしかたがないのかもしれない。

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