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20歳年下の一般女性にメロメロ! 新婚・松尾スズキが“加トちゃん化”?

 もうひとつ、松尾が今回、ここまでメロメロになって結婚したのは、新妻がはじめて出会った「一般女性」であることが大きいようだ。

「(いままでは)「表現をする人」と付き合うことが多かったので、表現をしない一般女性ってこういう感じなんだと初めて知ったというか。いろんなことがちゃんとできるんだなって」
「今までずっと「素っ頓狂系」が多かったんですよ。元嫁も素っ頓狂でしたから」
「結局素っ頓狂を受け入れられるかどうかは体力なんですよね」
「やっぱり人生の後半になってくると、支えてくれる人が身近にいるというのは大事なことなんです。僕は、これからもまだまだ作品を作っていきたいし、それをフォローしてくれる人は絶対に必要だなって」

 ようするに、今までは元妻や本谷のような奔放な女性とつきあってきたが、歳をとって弱ってきたので、自分の世話を焼いてくれる人に魅かれるようになったということらしい。

 結婚を決めた理由もそのへんらしく、岡村から聞かれて「嫁は僕より相当若いわけです。そうすると、最終的には彼女が僕の面倒をみることになるだろうし、僕がポックリと逝ったとしても、著作権やらなにやら、そういっためんどくさいこともスムーズに渡せるようにしたいなと」「というか、僕の余生を考えた結果といいますかね。やっぱね、老後を世話してもらいたいというスケベ心があるんですよ(笑)」と答えている。

 まあ、歳をとって女性の好みも保守的になるというのはありがちなパターンだが、本人が幸せならいうことはない。しかし、問題は松尾の作風が人間のよこしまな欲望やどす黒い部分を笑いに変えるという過激なもので、松尾自身の生き方や生活も相当に自由で過激だったということだ。はたして、それがまっとうな面倒見のいい堅気の女性にうけいれてもらえるのだろうか。実は、結婚以来、いろんな面で嫁のチェックが厳しくなっていると松尾は告白している。

「女性と2人で飲みにいくのは控えてほしいとか、そういうことは言われますね。」といい、風俗好きを公言していた松尾が「僕も風俗はもう二度と行かないんです。断じて行きません」と岡村に宣言するのだ。さらに作品作りにも影響しているようで、松尾はこうも語っている。

「エロい仕事をやろうものなら、ものすごく理論武装しないと、自分の欲求を満たすためにやるんじゃないかと思われちゃう」
「僕は、次に映画を撮るならものすごくエロいものを撮りたいと考えていて。でも、そういうことに嫁はすごく抵抗感を示すんです。とはいえ、やるんです。やるんだけど、そういう作品を作ったとき、嫁がどう反応するかは気になるところなんです」

 このままいくと、純粋なラブストーリーとか人情話を書き始めるんじゃないかと心配になるが、しかし、松尾はそんなことは意に介さず、こう語る。

「究極は、岡本太郎と岡本敏子の関係だと思いますけど。そんなことを言うと「私は敏子なのか!」って嫁に怒られそうなんだけど(笑)」
「太郎と敏子の2人で「岡本太郎」をつくるという、その関係はいいなと思いました。それに倣ったわけではないけど、2人で「松尾スズキ」をつくればいいじゃないかって」

 なんかこのままいくと、岡本太郎じゃなくて、加トちゃんになってしまうんじゃ……という予想がおさえきれなくなった対談だった。
(酒井まど)

最終更新:2015.01.19 05:46

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