ただ、こうして井浦のヲタ活を追っていると、どこかあやかりたい気分にもなってくる。『日曜美術館』を通して初めて知ったという画家・神田日勝の絵と対峙したとき、井浦は「「僕は、こうやって生きているけど、君はどうだ。闘っているのか」と、「問い」を突きつけられているような気持ちでいっぱいでした」と振り返っているのだが、美術から発見や新鮮な驚きをすなおに感じ取れる姿は、うらやましい限りだ。
ちなみに、この日勝の回の収録を終え、充実感でいっぱいになった井浦の一言は、こうだ。
「なんか、いいぞ!」
──『孤独のグルメ』(扶桑社)の井之頭五郎にも通じる、ざっくりしてるのに何か胸に響いてくる感じ。この素朴すぎる部分やちょっとヘンなところは、同年代でも肉体美で売る西島秀俊あたりよりも観察する分にはずっと面白い。
たしかに、なんかいいぞ、井浦新!
(サニーうどん)
最終更新:2014.09.16 07:37